観葉植物に元気がないときの対処法|よくある6パターンの見分け方と対策方法
「なんとなく観葉植物に元気がないかも…」
「買った時みたいな生き生きした感じに戻せるかな?」
観葉植物の様子がいつもと違う、買った時より見栄えが悪くなってきた、など元気のない状態になってしまうとどうすれば良いか困りますよね。
今回は、観葉植物の元気がなくなる原因と、その対処法を紹介します。
観葉植物の元気がなくなる6つの原因と対処法
観葉植物の元気がなくなる代表的な6つの原因とその対処法を紹介していきます。
- 【1】水不足|葉や茎ががしおれている場合
- 【2】根腐れ|水やりをしているのにグッタリしている場合
- 【3】日光不足|葉の色が悪い・ヒョロヒョロしている場合
- 【4】気温(寒さ・暑さ)|季節の変わり目に様子がおかしくなった場合
- 【5】害虫|新芽の様子がおかしい・葉の表面に何かが付着している場合
- 【6】脇芽|メインの株が脇芽から栄養を奪われている
【1】水不足|葉や茎ががしおれている場合
葉や茎の様子がおかしい時は、まず水不足を疑いましょう。
特に夏場は、朝に水をやっても夕方にはグッタリとしてしまっていることがあります。
通常も表面が乾いたら鉢そこから流れ出るほどたっぷりと水をやりましょう。
★水やりについて詳しくはこちら↓
元気がないを通り越して枯れかけている時は?
木のようなタイプの観葉植物が全体的に葉が落ちてパリパリになっている場合は、試しに枝を少し折るか、幹に傷をつけて見ましょう。
枯れている・弱っているものだと簡単に枝が折れてしまいます。
元気なものであれば、芯がしっかりと湿っているので、簡単に折れずに枝がしなります。
また、幹の場合は、枯れていたらパリパリと割れたり、どこまでも乾燥していますが、まだ生きていれば切り口が緑色をしているでしょう。
まだ生きていた場合、水やりを行い、外の日光の当たるところに新芽が出るまで置いておくと復活できることがあります。
ただ、冬場は休眠状態に入っているだけの場合や、寒さで枯れる恐れがあるので、見栄えは悪いですが室内の暖かく明るい場所で、月に1回ほどの水やりを行いまししょう。
【2】根腐れ|水やりをしているのにグッタリしている場合
水不足とは逆に、「毎日ちゃんと水をやっているのに元気がない」というケースもあります。
この場合、水のやりすぎで、根腐れを起こしている場合があります。
★根腐れ対策について詳しくはこちら↓
根に元気な部分が残っていれば、土を乾かしたり、植え替えたりして復活できる可能性があります。
しかし、根が完全に腐って土からカビのような匂いがする・生臭い匂いがするという場合は、難しいかもしれません。
地上部分が完全に枯れていなければ、品種によっては挿し木や水栽培でミニ観葉として復活させられる可能性があります。
【3】日光不足|葉の色が悪い・ヒョロヒョロしている場合
植物が育つためには日光が不可欠です。
ですので、薄暗い室内や窓のない地下のお部屋に観葉植物を置いていると、日光不足で弱ってしまう場合があります。
日光不足の特徴として代表的なものは次の2つ。
- ・葉の変色(色が薄くなる・黄ばむ)
- ・徒長(ヒョロヒョロと伸びる
それに加え、設置場所の日当たりなどをみて、心当たりがあればできるだけ明るいところへ移動させましょう。
ただ、直射日光にあてると逆に弱る可能性があるので、レースのカーテン越し程度の光の当たる場所が適しています。
★観葉植物の耐陰性について詳しくはこちら↓
【4】気温(寒さ・暑さ)|季節の変わり目に様子がおかしくなった場合
急な暑さや寒さなど、季節の変わり目の温度変化でも観葉植物が弱ることがあります。
いつも通りのお世話をしてるのに、急にようすがおかしくなった場合、急激な気温の変化がなかったか思い出してみてください。
冬の場合は、室内の暖かいところ(リビングの窓際)などに移動させることがおすすめです。
他の場所より低くなっていて外気の入りやすい玄関などは、寒さで弱りやすいので注意が必要です。
また、夏の場合も、猛暑で干上がったり、枝葉がグッタリしたりするので、逆に涼しめの場所に移動させましょう。
ここで、やってはいけないのが夏冬ともにエアコンの風に当てることです。
乾燥した風が断続的に当たることで、観葉植物が余計に弱る原因になります。
★冬越しについて詳しくはこちら↓
★夏枯れ対策について詳しくはこちら↓
【5】害虫|新芽の様子がおかしい・葉の表面に何かが付着している場合
観葉植物に元気がなくなる原因のひとつに害虫も挙げられます。
目に見えてわかる虫もいれば、葉の裏に隠れたり、白い綿埃にみせかけたり、見つけにくい虫もいます。
はっきりわかるポイントととしては、新芽に異変が出ることです。
例えば次のような兆候があれば害虫の可能性が高いです。
- ・虫食いがある
- ・ネバネバした汁がたくさんついて汚れている
- ・細かい蜘蛛の巣のようなものがまとわりついている
- ・白い綿埃状のものが付着している
下記ページで詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
★害虫対策について詳しくはこちら↓
【6】脇芽|メインの株が脇芽から栄養を奪われているかも
一見問題がなさそうなのに、観葉植物を弱らせる原因の一つに脇芽があります。
脇芽がでてくると、植物の栄養はその脇芽にも割り振られることになり、今までメインの株が必要としていた栄養の一部を脇芽が奪う形になります。
脇芽がいくつも出ている場合は特に栄養が分散してしまい、全体的がなくなっていく可能性があります。
脇芽がたくさん出ている様子は、可愛いかもしれませんが、株全体のことを考えると早めにどれを残すか決めて、剪定を行うことがおすすめです。
【7】根詰まり|鉢に対して観葉植物が大きくなりすぎている
根詰まりも、観葉植物が弱る原因のひとつです。
根詰まりとは、鉢に対して観葉植物が大きくなりすぎ、鉢の中の根が飽和してしまう状態です。
根詰まりを起こすと、水分や栄養分の吸収効率や根の通気性が悪くなり、観葉植物の元気が失われてしまいます。
株の根元が鉢いっぱいになっている時、鉢底から根がはみ出ている時などは、根詰まりを起こしている可能性があります。
すぐに元気になるとは限りませんが、一回り大きい鉢に植え替えることで回復させられる可能性があります。
まとめ
ここまで、観葉植物の元気がない時の原因の見極め方と対処法を紹介しましたがいかがでしたか?
とはいえ、「素人目で原因を特定するのは難しい」「掘り返したり、枝を折るのはちょっといやだなあ」など、失敗したくないという方も多いかと思います。
まずは、弱らないように管理することが大切ですが、様子がおかしい時は、「水やり」「日当たり」「温度」の順に見直してみて、それ以外の原因はその後に考えて見ましょう。
もし枯れそうなほど弱っている場合は、ダメ元で対処するのも良いかもしれません。
ただ、会社や商業施設などで管理に困っている場合は、枯れるリスクを冒してまでむやみに手入れをするわけにはいきませんよね。
そういった場合は、レンタル観葉植物などに切り替えてみるのも良いでしょう。
★弱っているというよりほとんど枯れている状態の場合の対処はこちら↓