耐陰性のある観葉植物|暗い場所に置くときのポイントと日陰に強いおすすめの品種
観葉植物は室内用とはいえ、生きた植物ですので光合成のためにある程度の日当たりは必要で、レースのカーテン越しの日光が当たる環境に置くことが望ましいと言われています。
しかし、地下の飲食店など、日光が入らない環境でも観葉植物を置きたいと考えられている方も多いのではないでしょうか?
今回は、暗い部屋に観葉植物を置くときの注意点と、耐陰性のある(日陰に強い)観葉植物を紹介します。
観葉植物を暗い場所に置くときの注意点
ここでは、観葉植物を暗い場所に置き続けるとどうなるか、置くときのポイントを紹介したいと思います。
観葉植物を暗い場所に置き続けると…
観葉植物を暗い場所に置き続けると、次のようなことが起きる可能性があります。
- ・葉が黄色くなる
- ・葉が茶色くなる
- ・斑入りの模様が消える
- ・葉の色が悪くなりハリがなくなる
- ・葉っぱが落ちる
- ・新芽が弱りヒョロヒョロになる
- ・枯れてしまう
- ・害虫・カビが付く
特に、葉っぱが黄色くなる・葉っぱが落ちる・ヒョロヒョロになるというのは初期症状としてよく起きますので、そのような兆候があれば「もしかしたら光が足りていないのかも」と疑ったほうが良いかもしれません。
本来、観葉植物は光を必要としているので、暗い場所で元気がなくなるのは当然ですが、観賞用アイテムとして機能しないレベルにまで弱って枯れてしまうことも多いです。
観葉植物を暗い場所に置くときの3つのポイント
観葉植物を暗い場所に置く際のポイントを3つ紹介します。
- ・できるだけ明るい位置に置く
- ・1週間に1回程度日光浴をさせる
- ・水遣りは表面が乾いてから
できるだけ、照明などに近い場所に置き、定期的に日の当たる明るい場所に持ち出して日光浴させましょう。
日光浴とはいえ、直射日光はNGですので、窓辺の半日陰や軒先の物陰などに置いてくださいね。
そして、水のやりすぎには注意してください。
暗いと分かりづらいかもしれませんが、土に水が溜まると、カビや虫が発生しやすくなり、根腐れの原因にもなるので、必ず水遣りは土の表面が乾いてから行ないましょう。
また、いくら注意して管理しても、品種や株によっては1ヵ月くらいで枯れてしまうこともあるので、あまり高価なものを置く事は避けたほうが良いかもしれません。
耐陰性のあるおすすめ観葉植物3選
ここでは、少しの光でも育つ、耐陰性のある観葉植物を紹介します。
※日陰に強いとはいえ、全く光がない環境ですと育ちませんので、ご注意ください。
①オキシカルジウム
②ストレリチア
③ドラセナ・ジェレ
※葉先が枯れてくることがありますので、その部分を取り除くなど適宜メンテナンスを行なってください。
窓のない暗い部屋で観葉植物をキレイに保つ2つの方法
ここまで、暗い場所に観葉植物を置くポイントと、日陰に強い観葉植物を紹介しましたが、いくら気をつけていても、光のない環境に置き続けると観葉植物は弱ってしまいます。
それでも、店舗などでは「いつもキレイな観葉植物を置きたい」という方も多いのではないでしょうか。
そういった方のために、暗い環境できれいな観葉植物を保つ2つの方法を紹介します。
1.明るい置き場を別に作って定期的にローテーションする
複数の観葉植物を用意して、暗い部屋に置くもの以外は、明るい場所で管理します。
「1週間ごと」など期間を決めて、明るい場所で管理したものと暗い部屋に置くものを交換するという方法です。
例えば、窓のないトイレに観葉植物を置きたい場合、トイレに置くもの以外にもう1つ同じサイズの観葉植物を用意し、普段は明るいリビングなどで管理します。
そして、1~2週間に1度、リビングの鉢とトイレの鉢を交換し、いつもどちらかは日光の当たる環境で育て、ローテーションします。
弱るスピードにあわせて交換のタイミングは変えても良いでしょう。
2.レンタル観葉植物を利用する
もうひとつの方法が、レンタルの観葉植物の利用です。
こちらは1鉢1ヵ月●円と定額制で、好きなサイズの観葉植物をレンタルでき、定期的にメンテナンスや交換を行なってもらえるというもので、店舗やオフィスで人気です。
ただし、あまりにも暗い環境ですと、交換頻度が高くなり、高額なプランになる場合や、設置不可能と言われることもあるので、1度確認してもらうと良いかと思います。
耐陰性がある観葉植物でも暗い場所でキレイに保つには工夫が必要!
いかがでしたか?観葉植物を暗い環境に置くポイントと耐陰性のある観葉植物について、ご理解いただけたでしょうか。
本来、日光を必要とする観葉植物を、光の当たらない暗い場所に置くことには、枯れたり弱ったりするリスクがつきもので、いくら強い品種を選んでも、最終的にはそのリスクを避けられません。
いつもキレイに保つには「暗いところに置き続けない」ことが大切で、定期的にご自身で交換したり、レンタル観葉植物を利用して定期的に交換してもらったりすることがおすすめです。