観葉植物の水やりのコツ|頻度・タイミングや量は?
室内に気軽に自然の彩りを取り入れられる観葉植物ですが、生きた植物ですのでもちろんお世話が必要です。
その中でも、絶対に必要な「水やり」について、今回は説明したいと思います。
【基本】観葉植物の水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと
観葉植物の水やりについて、いつどれくらい行うかについて簡潔に説明すると「土の表面が乾いたら、たっぷりと」と表現されることが多いです。
しかし「土の表面が乾いている状態」や「たっぷり」と言われても、あまりピンとこない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そもそも水やりに必要なものはあるのかな?と思われている方もいらっしゃるかもしれません。
ここからは、観葉植物の水やりについて詳しく説明していきます。
観葉植物の水やりに必要な道具
観葉植物の水やりには特別な道具は必要なく、家庭にあるもので十分です。
空のペットボトルや、コップなどを水やりに使っている方も多いようです。毎回同じものを使うと、水やりの量の目安もわかって便利ですよ。
乾燥に弱い観葉植物を育てる場合は葉水(葉に直接水を噴霧する)を行うための霧吹きを用意しておくと良いでしょう。
観葉植物の水やりの頻度・タイミング
頻度
水やりの頻度としてよく言われる「土の表面が乾いたら」というのは、「乾燥しかけている状態」のことを指します。
水をやってすぐの土の表面は黒っぽくなっているかと思います。2〜3日経つと、少し明るい色になって土もパラパラした状態になると思います。
この、土の色が明るくなってパラパラした状態が「土の表面が乾いている」状態です。
このまま放置すると、鉢の中全ての土が乾ききってしまうので、そうなる前に水をやりましょう。
また、観葉植物の葉がしんなりしている場合も鉢の状態を見て、水が溜まっている様子でなければ水不足の可能性がありますので、水やりをすると良いでしょう。
タイミング
水やりのタイミングは日中がおすすめです。
というのも、観葉植物は光合成を行う植物ですので、日光を浴びているときに活発に活動します。
もちろん、活動といっても動き回るわけではなく、葉っぱから水を蒸散させてその分の水を根から吸い上げ、光合成を行い養分を作り出し、少しずつ成長する、といった活動です。
そのような活動的なタイミングに新鮮な水を与えることで、水分だけでなく、水に含まれる酸素も根から吸収でき、株が元気になります。
水やりの量「たっぷり」とは?
水やりの量としては「たっぷり」とよく言われますが、どれくらいあげるとたっぷりなのでしょうか?
正解は、「鉢底から水が流れだすほど」です。
受け皿を敷き、受けるのも良いですし、ベランダや玄関先など水に濡れても良い場所で行うのもおすすめです。
水やりについてやりがちな間違いに、「表面が濡れるだけ水をやる」「鉢の縁の1カ所から水を流し込む」「受け皿に水を入れる」という3つがあります。
表面にしか水をやらないと、すぐ水が乾きます。鉢の縁の1箇所に水を流し込むと全体に水が行き渡らない可能性があります。
また、受け皿に水を入れても、鉢底から水を吸うとは限りませんし、水が溜まって根腐れの原因になります。
鉢底から自動で給水できる潅水鉢という特殊な鉢の場合は受け皿に水を入れるだけでも良いですが、特殊なケースなので、普通は株の根元にしっかり水やりしましょう。
季節ごとに観葉植物の水やりの回数や量は異なる?
ここでは季節ごとの観葉植物の水やりについて紹介します。
冬の水やりは少なめにする
植物自体と根が活動をあまりしなくなる冬の間の水やりはごく少量で大丈夫です。
通常は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えるほどが良いとされていますが、冬場は土の表面が乾いてから2〜3日経ってから与えてください。
水をやりすぎると、根からあまり水を吸わないので、根腐れを引き起こす可能性があります。
ただ、暖房を入れている部屋などでは、乾燥が早いこともあるので、マメに様子を見てあげることが大切です。
水やりのタイミングは、少しでも活動が活発な日中に行いましょう。
夏の水やりは気温にも注意
冬とは真逆で、植物の活動が活発になる夏場は、水やりの頻度も高くなり、1日でカラカラになっていることがあります。
こまめに鉢の様子をチェックして水やりを行ってください。
おすすめのタイミングは夕方です。日中は、鉢の温度が高くなるので、根が傷む可能性があるのであまり水やりをしないほうが良いでしょう。
ただ、あまりにも乾燥が早い場合は、根が詰まりすぎている可能性があるので、植え替えが必要かもしれません。
春は水やりのを徐々に増やし、秋は逆に減らしていく
観葉植物の水やりで特に注意が必要なのは冬と夏ですが、その境目の春と秋も、水やりの分量を微調整する時期として、しっかり様子をみながら水やりを行いましょう。
特殊な水やりが必要な観葉植物
この記事では基本的な水やりの方法をお伝えしていますが、もちろん、観葉植物の品種それぞれに合わせた水やりが必要です。
観葉植物の中には、通常の水やりとは違う方法での水やりが必要な品種や、「どうやって水やりをすれば…?」と迷われるような鉢もあります。
ここではそのような観葉植物をいくつか紹介します。
アナナスは葉の隙間にも水やり
パイナップルの仲間のアナナスは、葉の付け根の隙間からも水を吸収するので、水やりの時は、根元の土だけでなく、葉にも幾分か水を与えてください。
ポトスやオキシカルジウムのヘゴ立てやタワーは根元だけでOK?
ポトスやオキシカルジウムを支柱に這わせたタワーや。ヘゴと呼ばれる繊維質の棒に這わせたヘゴ立ての鉢は、基本的に根元に水を与えるだけでOKです。
ただ、夏場にぐったりしている時は、てっぺんから一度水をかけると元気になることがあります。
アジアンタムなどシダ植物は霧吹きで葉水を
湿度の高い環境を好み、乾燥に弱いシダ植物などは、乾燥のせいで、根からの水分補給では間に合わずシワシワになることがあります。
空気が乾燥している時は、霧吹きなどを吹き付けて葉水を与えると良いでしょう。
観葉植物は水やりが必須!大変な場合はレンタルの利用も
今回は観葉植物の水やりについて紹介しましたがいかがでしたか?
「土の表面が乾いたらたっぷりと水やり」というのが、以外と難しいと感じられた方も多いかもしれません。
お店やオフィスの場合、インテリアとして置く観葉植物はイメージを左右しますので、枯れると困りますよね。
そういった環境で、水やりをしっかり行う自信がないという場合は、レンタル観葉植物の利用もおすすめです。