観葉植物の夏枯れ対策!水やり・日当たりなどの管理方法と夏に強いオススメの4種
夏の間、観葉植物がいつの間にか枯れていた…、元気がなくなっていた…なんてことはありませんか?
観葉植物に常夏のリゾートのようなイメージを持っていらっしゃる方ですと、「観葉植物は寒いのは苦手でも暑いのは大丈夫と思ってたのに」と不思議に思われているかもしれません。
しかし、実は真夏に観葉植物が弱って枯れてしまうことも多いのです。
今回は、観葉植物の夏枯れについて詳しく説明し、暑い時期の管理方法や、夏に強い観葉植物をいくつか紹介します。
観葉植物が夏枯れしてしまう3つの原因
夏枯れは主に次の3つの原因により起こります。
- 1.水枯れ
- 2.直射日光
- 3.高温の室内
それぞれどういった理由で枯れてしまうのか詳しく説明します。
1.水枯れ
水が不足すると植物は枯れます。
夏は植物が元気に育つ反面、暑さにより葉から活発に水分を蒸散しますし、土の表面からも水が蒸発するので、水切れを起こしやすい季節なのです。
朝にたっぷり水をやっても夕方にはカラカラになっている…なんてこともよく起こります。
水枯れを起こした場合、新芽や木の幹までパリパリに乾燥してしまっている場合は復活は難しいですが、少ししんなりしているだけであったり、まだ水分の残っている部分があれば復活の可能性があります。
2.直射日光による葉焼け
強い日差しにより、葉が一気に乾燥したり、高温になったりすることが原因で、葉を形成する組織が壊れて枯れてしまう状態です。
観葉植物の多くは、熱帯雨林の木の根元などに生えている植物、つまり木陰の植物です。
中には、砂漠など直射日光の当たる環境に生える植物もありますが、日本ではほとんどの株が温室で管理されており、強い直射日光に慣れていません。
突然、夏の強い日差しに直接当たると、観葉植物は葉焼けを起こしてしまいますので、設置場所には注意しておきましょう。
葉焼けを起こした場合、新芽や幹が生きていれば、枯れた部分を切り落とし、脇芽から再生できることもあります。
3.高温による葉焼け
高温による葉焼けは直射日光による葉焼けと同じく、高温や乾燥によって起きます。
風は通らず日当たりの良い室内など、高温になる場所に観葉植物を置いていた場合に起こりやすくなります。
夏に駐車した車の中が高温になり危険なことや、野菜を茹でるとしんなりとして、元に戻らない様子を想像していただくとわかりやすいかもしれません。
日光による葉焼けと同様に、新芽や幹が生きていれば、枯れた部分を切り落とし、脇芽などで再生できる場合もありますが、土まで高温になって根が枯れてしまっていた場合は再生が難しいこともあります。
観葉植物を枯らさない夏場の管理方法
暑い地域出身のように思われる観葉植物ですが、水は必要ですし、強い日差しは苦手で、暑さにも限度があることはお分りいただけたでしょうか。
では、実際にどのように夏の管理をすれば良いかというと、ポイントは4つです。
- ・水やり頻度を上げる
- ・直射日光を当てない
- ・風通しの良い環境で管理
- ・エアコンの風に注意
ここまでの説明を読んだ方は「なんだ、当たり前のことじゃないか」と思われるかもしれませんが、この4つ、案外難しく忘れがちになるので具体的な実践方法をお伝えします。
水やり頻度を上げる
単に水を何回もやれば良いというわけではなく、地中も暑くなって根が弱る可能性がある日中は水やりを避け、朝と夕方の2回に行うのがおすすめです。
基本的に観葉植物の水やりは「土の表面が乾燥したらたっぷり鉢の底から流れるほど水をやって、受け皿には水をためない」が大原則ですが、厳しい暑さが続く時期には、うっかりチェックを忘れるとあっという間に枯れてしまいます。
夏の間は毎日決まった時間に水やりをするのもアリですし、それでもすぐにカラカラになる…という場合や、旅行や事務所の休みで管理できないときは、少しくらい受け皿に水をためても大丈夫でしょう。
(※ただし、ためっぱなしの状態にならないように!)
お持ちの植物の様子を見ながら管理をしてみてください。
直射日光を当てない
葉焼けを防ぐためには、まず直射日光に晒さないことが大切です。
レースのカーテンやブラインドがある場合は、閉めて半日陰状態にし、内側に遮るものがない場合は、外に簾や寒冷紗(黒い網状の遮光シート)などを設置しましょう。
それも難しい場合は、鉢自体を窓から離すか、直射日光は当たらない明るい場所に移動させてください。
夏に外置きの観葉植物を見かけるのはナゼ…?
直射日光を避けることをおすすめしましたが、皆様の中には「夏に外に置かれている観葉植物を見たことあるけどなあ…あれは大丈夫なの?」と疑問に思われている方もいらっしゃるかもしれません。
外置きの観葉植物は、シマトネリコのように、もともと地植え可能な庭木向きの木の場合のほか、長年外で管理されていて直射日光に耐性のある株であることが多いです。
一度外に置いてみたら、だんだん直射日光や寒さへの耐性がついて、そのまま育つ、という可能性もありますが、成功率は低いのでおすすめできません。
風通しの良い環境で管理
熱がこもらない、風通しの良い場所に置くか、毎日換気をしましょう。
熱や湿気がこもると、葉焼けの原因になるほか、害虫やカビも湧きやすくなりますので、空気の通り道を意識した配置がおすすめです。
エアコンの風に注意
「暑さで弱るなら、涼しいところに置いてあげよう!風が当たると通気性もよくなるよね!」とエアコンや扇風機の風が、直接当たるところに置くのは間違いです。
観葉植物はデリケートで急な寒暖差に弱く、ストレスで葉を落とすことがありますし、ずっと風が当たる場所では、葉っぱから水分が蒸発しすぎて弱る可能性もあります。
エアコンのある部屋に置く場合は、できるだけ風が直接当たらない場所に設置しましょう。
夏に強い4種類の観葉植物
比較的夏の暑さや日差しに強い観葉植物を5種類紹介します。
夏に強いとはいえ、限界もありますので、基本的には半日陰で水やりをしっかりと行いながら、様子を見つつ管理してくださいね。
サンスベリア
多肉植物の仲間なので多少の水枯れには耐えます。室内置きのものを急に外に出すと葉焼けを起こすので注意が必要です。
ザミオクルカス
葉や茎にしっかり水分を蓄えるタイプの植物ですので比較的水枯れに強いです。葉焼けや根腐れには注意が必要です。
ストレリチア
リゾート風のストレリチアは南国では地植えされていることもあり、比較的夏の暑さや日差しに強いです。ただし管理環境にもよりますので、様子を見ながら育ててくださいね。
ポニーテール(ノリナ・トックリラン)
幹の根元に水分や養分を蓄えるので、水枯れには強いですが、直射日光には弱く、細い葉が茶色くチリチリになってしまうことがあります。
夏に注意した方がいい観葉植物・夏に弱い観葉植物
逆に夏に枯れやすい、注意が必要な観葉植物を紹介します。
アジアンタム
水枯れに弱く葉がパリパリになると再生しません。根が生きていると新芽が出る可能性があります
シュロチク
葉がしんなりしないので水切れを起こしても気づきにくいです。新芽が枯れると復活しません。
セフリージ
常夏のビーチのようなイメージですが、室内で管理されているものを急に外に出すと薄い葉が葉焼けを起こし変色します。水切れなどで新芽が枯れると復活しません。
ホンコンカポック
肉厚で丈夫な葉を持ち、外植えの株も見かけますが、環境の変化に弱く、ストレスで大量の葉を落としたり枯れてしまう恐れがあります。
ゴムの木
枯れにくいですが、水不足で葉っぱが垂れてしまうと復活に時間がかかります。新芽が枯れてしまっても幹を途中で切って、まだ生きていれば脇芽が出る可能性があります。
夏場の管理が難しい環境には観葉植物レンタルの利用もおすすめ
夏枯れの原因・夏枯れを防ぐ管理方法・夏に強い観葉植物を紹介しましたが、結局のところ「夏はお世話が余計に大変になる!」という印象を受けられた方が多いのではないでしょうか。
しかし、せっかく観葉植物を置くのであれば、キッチリ管理して、いつもキレイにしておきたいですよね。
特に店舗やオフィスなどではインテリアの一部としてオシャレに、かつ衛生面にも気をつけておきたいと考えられているのではないでしょうか。
そういった環境で、ご自身での管理が難しいというときにオススメなのが、レンタル観葉植物です。
レンタルなら次のようなメリットがあります。
- ★毎月のメンテナンスでキレイな観葉植物を保てる
- ★鉢や土の洗浄や消毒もしてもらえるので衛生的
- ★万一、枯れたり傷んだりしても交換してもらえる
- ★季節ごとに枯れにくい観葉植物を選んで設置してもらえる
※植木屋松正の観葉植物レンタルの場合
暑い夏もレンタル観葉植物でいつも元気でみずみずしい観葉植物を置きたいとお考えでしたら、まずはお気軽に植木屋松正にご相談ください。