観葉植物の水やりと乾燥に強い植物
オフィスや、自分の部屋に観葉植物を置きたいけれど、毎日の水やりが面倒だとあきらめていませんか?
あまり頻繁に水やりができない時でも植物を元気に保つコツや、水やりの回数が少なくても育つ、手間のかからないおすすめの観葉植物をご紹介します。
室内観葉植物の水やりのコツ
いざ室内で観葉植物を育てるとなると、気になるのは水やり。基本的には、表面の土が乾いていたらたっぷりと水をあげて下さい。
観葉植物の水やりに必要なグッズ、水やりの方法などをご説明します。
1. 水やりに必要なのは、ジョウロと霧吹き
ジョウロは土に水分を与えるため、霧吹きは葉から水分を与える葉水に必要です。
お部屋のインテリアになじむ、お気に入りの水やりセットを用意すると水やりが楽しくなります。
2. 水やりのタイミングは土が乾いているとき
観葉植物を枯らす原因の多くは、水のやりすぎによる根腐れです。
基本の水やりは、土がしっかり乾いてから。
多湿を好む観葉植物の場合、土が乾き始めたら毎日水をやりを。
なかなか水やりが出来ない状態のときは、受け皿に少し水をいれておくのも有効ですが、受け皿に水を入れておく場合、コバエが発生することもあるので注意が必要です。
逆に、乾燥した状態を好むサボテンやサンスベリアのような植物は、土がしっかり乾いてからさらに2~3日経ってから水を与えるように注意しましょう。
3. 基本の1回の水やりの量は鉢底から流れるくらい
室内で観葉植物を育てている場合は、鉢の受け皿に水が出るくらい。たっぷり水を与えることで、根のすみずみまで水分がいきわたり、水を通して、土の中に空気を入れることができます。また、土の中にある雑菌も一緒に流しだすことにもなります。
受け皿にたまった水は必ず捨てましょう。枯れる原因となります。
霧吹きによる葉水を行うことで、病害虫の発生を抑え、湿度調整にもなります。
観葉植物の多くは熱帯地方が原産地。葉や幹にも水分を与えることで本来の生育環境に近づくことができます。
4. 水やりの時間帯は朝か夕方に
直射日光が降り注いでいる日中に水やりを行うと、土の中の水分が蒸発し、葉が蒸れてしまいます。
土の中の温度も上昇し、水を与えたつもりがお湯を与えたようになってしまいます。
とくに夏の時期は、朝9時頃までか、夕方に水やりをしましょう。植物にストレスを与えないように、出来るだけ同じ時間帯に水やりを。
水やりが少なくても育つ、乾燥に強い観葉植物
パキラ
- 水やり:週1回程度
- 原産地:メキシコ、南アメリカ
- 置き場所:一年中室内の明るい所。エアコンの風が直接当たる場所は避ける。
- 肥料:液体肥料なら2週間に1回程度、水やりの時に。
パキラは病虫害も少なく、挿し木で簡単に殖やすことができる、育てやすい観葉植物です。
発財樹と呼ばれ、金運を高めてくれるといわれており、開店祝いや新築祝い、結婚祝いの鉢植えとしても人気があります。
水やりは、夏は土の表面が乾いたらたっぷりと。冬のあいだは、土が乾いてから2~3日たってから水やりを。
パキラは成長が早いので、すぐに鉢の中が根っこでいっぱいになってしまいます。
根づまりすると、水分を吸収しにくくなり葉が落ちやすくなってしまうので、鉢の下から根っこがはみ出ていたり、3年以上植え替えをしていないなら、一回り大きな鉢に新しい土で植え替えてあげましょう。
チランジア
- 水やり:週に1、2回
- 原産地:熱帯アメリカ
- 置く場所:直射日光を避けた明るい日陰
土がなくても育つエアプランツの一種、チランジア。雑貨屋さんでも、棚にコロンと置かれている人気の植物です。
鉢に植えずに、糸や針金で吊るした状態なら霧吹きでしっとりする程度に水やりを。購入直後や、出張や旅行などで水やりの間隔開いてしまったときには、室温程度の温かさの水に半日程度浸けると良いでしょう。
枯れてしまった葉は取り除くことで、通気性もよくなり元気に育ちます。
サボテン
- 水やり:土が乾いたらたっぷりと
- 原産地:南北アメリカ
- 置く場所:日当りと風通しの良い場所
- 肥料:液体肥料を生育期に。植え替え時には、肥料を一緒に植え込む元肥を。
乾燥・高温・低温に強いサボテンですが、風通しの悪い、日の当たらない場所では枯れてしまいます。
室内で育てるときも、少なくとも1日に3~4時間は日光浴を。根腐れの原因となるので、生育期以外は水やりは控えめに。
幸福の木
- 水やり:土が乾いたらたっぷりと
- 原産地:熱帯アジアからアフリカ
- 置き場所:明るい室内に。真夏の直射日光は避けるように。
- 肥料:液体肥料を2週間に1回程度。
ドラセナの一種で、海外では「玄関先に置いておくと幸せが訪れる」と言われることから「幸福の木」と呼ばれ、ギフトとしても人気の観葉植物です。
ドラセナの水やりは、夏は土の表面が乾いたらたっぷりと。冬のあいだは、土が乾いてから2~3日たってから水やりを。
耐陰性も強い観葉植物ですが、日照不足の状態が続くと、葉が細く垂れてしまいます。時々は明るい日の当たる部屋に置いてやるか、日光浴をしてあげましょう。
ぺぺロミア
- 水やり:土が乾いたらたっぷりと
- 原産地:南米から中米、熱帯アジア
- 置き場所:直射日光を避けた明るい日陰
- 肥料:液体肥料なら月に2~3回
ぺぺロミアは、光沢のある肉付きのいい丸い葉に貯水昨日があり、乾燥に強い観葉植物です。水のやり過ぎは株を腐らせてしまうので注意。
枯れてしまった葉はそのままにせず、取り除くようにしましょう。
サンスベリア
- 水やり:土が乾いたらたっぷりと。冬場は2ヶ月に1回!
- 原産地:アフリカ
- 耐寒性:5度
- 置く場所:日当りのよい場所
サンスベリアは空気清浄効果が高く、虫もつきにくい、育てやすい観葉植物として人気があります。
寝室や日陰の暗い部屋でも育てることは出来ますが、1日数時間は日光浴を。葉が弱々しくなるのを予防できます。
サンスベリアは寒い時期は休眠しますが、室温が温かい状態なら、月に1~2度は水やりを。
ザミオクルカス
- 水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと
- 原産地:アフリカ東部
- 置く場所:直射日光を避けた明るい日陰
丈夫で手間のかからない観葉植物であるザミオクルカス。光沢のある肉付きのよい葉が印象的です。
最低気温が20度を下回る時期からは、土の表面が乾いてから4~5日後に水やりを。
乾燥に強い観葉植物を枯らす原因の多くは根腐れです。水やりのし過ぎに注意しましょう。
インテリアグリーンとして室内で育てるなら、葉のほこりを水で濡らしたティッシュでふきとってあげましょう。
水やりのコツをつかんで、枯らすことなく観葉植物を楽しみましょう
水やりがほとんどいらない観葉植物なら、忙しい人でもお世話がしやすいですね。自分が暮らす条件に合った最適な観葉植物を選んで、インテリアグリーンのある生活をお楽しみください。