観葉植物の選び方|初心者にオススメ5種と元気な株を見分ける6つのポイント
オシャレで見ているだけで癒される観葉植物。
最近は100円ショップやホームセンターなどでも手軽に入手できるようになり、ご自宅や職場などにも置きたいという方も増えています。
しかし、新たに観葉植物を置いてみたいという方の中には、次のような不安や疑問を抱かれている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
- ●「夏休みの自由研究以降、植物なんて育てたことがない…」
- ●「置く場所によって選ぶときに注意した方がいいこともあるのかな?」
- ●「花屋にたくさん並んでいるけど元気な苗の選び方が知りたい!」
今回は、初心者でも育てやすい観葉植物や、置き場所別の選び方、選ぶときのチェックポイントをご紹介します。
最初はコレを選ぼう!初心者にオススメの5種類の観葉植物
まずは、比較的育てやすく枯れにくい、初心者にもオススメの観葉植物5種類を紹介します。
観葉植物は、サイズや仕立て方・鉢のデザインで印象は変わりますが、育てやすさを左右するのは品種ですので、この5種類は覚えて置くと良いかもしれません。
サンスベリア
和名「トラノオ」というその名のとおり、ピンと伸びた虎の尻尾のようなサンスベリア。
多肉植物にも分類されるサンスベリアは、葉に水分を蓄えるので、比較的水やりが少なくて済む丈夫な植物です。
逆に水をやりすぎると、根腐れを起こして枯れてしまうこともあるので、渇き気味で管理をすることがおすすめです。
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パキラ
観葉植物の代表格と言っていいほど人気の高いパキラですが、やはりその人気の理由のひとつに育てやすさがあります。
直射日光で葉焼け(葉が変色する症状)を起こし、逆に暗いと日光不足で弱りますので、レースのカーテン越しの環境で管理することがおすすめです。
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ユッカ
しっかりとした幹と固く尖った葉がスタイリッシュなユッカは、丈夫で、特に冬の寒さに強いので、「冬に枯れてしまう…」という場所でも置ける可能性があります。
ただ、水のやりすぎによる根腐れや直射日光による葉焼けには注意してあげてください。
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ザミオクルカス
肉厚のつややかな丸い葉が並ぶザミオクルカスは、商業施設内の植え込みでは見かけることが増えましたが、一般的にはまだ珍しい観葉植物かもしれません。
しかし、葉や根に水をしっかり蓄えますので水遣りが少なくて済み、すくすくと新芽も伸びるザミオクルカスは、育てやすく、さらに育て甲斐がありますです。
見かけた際は、ぜひ手にとってみてください。
ただ、生長しすぎると、根詰まり(鉢の中の根がいっぱいになり水や栄養が十分ゆきわたらない状態)を起こし、弱ってしまいますので、植替えや株分けが必要になるかもしれません。
ポトス
ミニ観葉などとしても人気の高いポトスは、一度は目にされたことがあるのではないでしょうか。
初心者におすすめなのは吊り鉢での栽培です。
つる状の茎が伸びて垂れ下がってきますので、適度な長さにカットして、カットした部分は水や土に挿しておくと、根が伸びて水栽培やミニ観葉として楽しむことができます。
他にも、アイビーやワイヤープランツ、オキシカルジウムの同様の楽しみ方ができます。
観葉植物を選ぶときの置き場所別注意点
育てやすい品種をご紹介したところで、次は場所別にどういったポイントに注意したほうが良いかを紹介します。
ご自宅
お店で見るとちょうどいい大きさと思っても実際に持ち帰ると大きすぎる!というケースもあります。
特にマンションなど、入り口が一箇所しかない家の場合はエレベーターで運べるか、ドアから運び込めるかなども大変重要ですので事前にしっかり大きさの目安を考えておくことがおすすめです。
オフィス
オフィスの癒しとして人気の高い観葉植物ですが、インテリアに合うかどうかも重要ですし、何より仕事の邪魔にならないことが大切です。
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カフェ
店内をオシャレに彩る観葉植物ですが、オフィスと同様、邪魔にならないかどうかもしっかり考えて、客席に近いスペースには尖った葉の植物を置かないようにしましょう。
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病院
病院の無機質な空間を和らげる観葉植物は、ケガや病気の患者さんのストレスをやさしい雰囲気で癒す効果を期待できます。
車椅子の方や、病気や怪我で足元のおぼつかない方もいらっしゃるかと思いますので、設置スペースを今一度確認し、動線を最優先して安全に置けるサイズや種類を選ぶと良いでしょう。
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購入前に要チェック!元気な株を見極める6つのポイント
育てやすい品種と置き場所に合うものは大体わかったけれど…いざお店に行くと、同じ種類の植物が何株か置かれていて「どれを選んでいいかわからない!」という状態になりますよね。
ここでは、観葉植物の状態をチェックする6つのポイントを紹介します。
- 1.葉っぱの色
- 2.葉っぱのつき方
- 3.サイズと重さ
- 4.根元がグラグラしていないか
- 5.鉢底から根が出ていないかどうか
- 6.虫やカビがついていないか
1.葉っぱの色
葉っぱはみずみずしい緑色をしていますか?
黄色い葉や、先っぽが茶色くなっている場合は、日光不足や根腐れ、根詰まりを起こしている可能性があります。
もともと白っぽい葉・黄緑の葉の品種もありますが、部分的に変色している、色が薄い部分がある場合はもしかしたら弱っているかもしれません。
一番、みずみずしくハリのある葉が付いている株を選びましょう。
2.葉っぱのつき方
中~大鉢の場合は、少しはなれたところから見て、葉や枝のつき方のバランスが良いかを確認してみてください。
植物は基本的に上に上に伸びて新しい葉も上にしか付きません。真ん中よりも下に葉があまりないと、今後その部分が寂しいままになりますので、「それでも気に入った!」「逆にオシャレじゃない?」と思わない限りは選ばないほうが良いでしょう。
3.サイズと重さ
前章でも少し触れましたが、同じ観葉植物でも、お店で見るのと実際に置いてみるのとでは印象が変わります。
さらにはサイズが大きすぎた…、設置スペースに入らない…なんてこともありますので、次の4点はしっかり確認しましょう。
- ・鉢の底面の幅
- ・鉢の最大幅
- ・植物の高さ
- ・植物の最大幅
また、鉢を自分で動かせるかどうか、重さも念のため確認しておくことがおすすめです。
4.根元がグラグラしていないか
観葉植物の根元がグラグラしている場合もあるので、注意しましょう。
植えつけられた環境が悪かったか、鉢や根に対して株が大きくなりすぎている場合、グラついた植物が、運搬中や設置箇所での些細な衝撃で根元から倒れてしまうことがあります。
また、根がしっかり張っていない証拠でもありますので、弱りやすい株といえるでしょう。
5.鉢底から根が出ていないかどうか
大きな鉢も小さな鉢も、購入前に念のため鉢の裏側を見て、根が出ていないか確認してください。
これは「しっかり根が張っている証拠」ではありません!鉢の中に根を張るスペースがなくなってしまい、やむを得ず鉢底から出ているのです。
この状態を「根詰まり」と呼び、放っておくと、水や養分が株全体に行き渡らなくなり、水枯れや、葉の色が悪くなるといった症状を引き起こします。
6.虫やカビが付いていないか
せっかく買った観葉植物に虫が付いていると、不衛生ですし、植物自体も弱る可能性があります。
葉に虫食いの跡がないことを確認し、次のポイントもチェックしておきましょう。
- ・新芽(アブラムシなど)
- ・葉の裏(ハダニなど)
- ・土の表面(コバエ・カビ)
- ・鉢底(ナメクジ)
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まずはスペースに合う育てやすい品種を選んで観葉植物を楽しもう!
今回は観葉植物の選び方について紹介しましたが、いかがでしたか?
それでも、ご自身で選ぶときに不安もあるかもしれません。特に、高価なものの場合「枯れたらどうしよう」と思われますよね。
そんな時は、遠慮なくお店の店員さんに聞いてみてください。特に次の2点をしっかり聞いておくと良いですよ!
- ★置き場所(明るさ・風通し・広さ…など)
- ★育てやすいかどうか(水やり頻度・お世話の手間・どんな時に枯れやすいか…など)
また、オフィスなど勝手に選んで置いて大丈夫かな…という環境なら、レンタル観葉植物もオススメです。
レンタルなら、スペースに合わせた観葉植物を提案し、不安なお世話の手間も省けますよ!