観葉植物につくハダニ対策!見つけ方と駆除・予防方法
観葉植物につくハダニとは
ハダニは0.5㎜程度の大きさのクモの仲間のとても小さい虫で、植物の葉の裏に住み付きます。
クモの仲間ですので細い糸を出して移動したり、植物の葉の裏に糸を張り巡らせたりもします。
このハダニは、屋外で育てている野菜や花や木にはもちろん、屋内で育てている観葉植物にも付くことがあります。
ハダニが付くとどうなる?
葉の裏にハダニが付くと、ハダニが植物の汁(栄養分)を吸うので、だんだんと葉の葉緑素が抜けて表面が白くなってきます。
植物は葉緑素により光合成を行ない成長しますが、ハダニによって葉緑素を吸われてしまうと、生長が妨げられ最悪枯れてしまう事もあります。
虫自体が小さく、色素が抜けた部分も最初は小さい白い点々なので気づきにくいかもしれませんが、ハダニの増殖スピードはとても速いので、あっという間に株全体が白っぽくなり手遅れになる可能性があります。
ハダニが付きやすい植物は?
ハダニはどんな植物にも付きやすい害虫です。
観葉植物も様々な種類に付くことが確認されていますが、中でも、乾燥に強く葉の幅の広いドラセナの仲間に付くことが多いようです。
ハダニが付きやすい環境・季節は?
ハダニは気温が高く乾燥した場所を好みます。
3~10月に活動し、特に梅雨明け頃から夏にかけて発生しやすいです。
夏場の風通しの良い場所に置く時は注意が必要です。
観葉植物の葉を蝕むハダニの見つけ方と駆除・予防方法
ハダニの見つけ方
ハダニは1㎜以下のとても小さい虫ですので、数が少ないとなかなか見つけられません。
観葉植物の葉の表面が所々白く色が抜けたようになってきたら、葉の下に白い紙を受けて、葉の表面を軽くたたいてみてください。
小さいゴミのようなものが落ちてきて、それが動くようであればハダニです。
色は赤いものや黄色い物、茶色っぽいものまでいろいろ存在します。
また、数が増えると、葉と葉、葉と枝の間にたくさんの細い糸を張り巡らせます。
クモの巣のようですが、葉が傷んできている場合は、クモではなくハダニの可能性が高いので、葉の裏側のチェックを行いましょう。
ハダニの駆除方法
1.水で流す
ハダニは水に弱いのでベランダや浴室でシャワーをかけて洗い流すと良いでしょう。
2.テープで粘着、布で拭く
ハダニの個体数が少ないときは、粘着テープや布を使って取り除く方法もあります。
そのとき、植物を傷つけないように優しく作業をすることが大切です。
3.薬剤散布
ハダニが大量に発生している時は、薬剤を散布した方が全体的に効率よく駆除できるかもしれません。
薬剤散布は説明書をよく読み、できるだけベランダやお庭など屋外で行いましょう。
また、薬剤を選ぶ時の注意点として、ハダニは昆虫ではなくクモの仲間ですので、かならずクモやダニなど8本足の虫に効く薬を選ぶ必要があります。
4.切る
被害がひどい部分は切ってしまったほうがが良い場合もあります。
ハダニの予防方法
ハダニは乾燥を好み、水を嫌いますので、葉の裏に霧吹きで水をかけることを習慣づけると良いでしょう。
また、ハダニを寄せ付けない・殺す薬剤を定期的に散布することも効果的です。
ただし、観葉植物自体は、風通しの悪い場所が好きと言うわけではありません。
湿気がこもり過ぎると、逆にカビや病気の原因になりますので、風通しの良い環境で、しっかり対策を行なう事が大切です。
見かけたら要注意!ハダニとよく似た場所につく小さい害虫
アブラムシ
ハダニと同様に小さい虫で、羽の生えた個体が飛来し、1匹からでも大量発生することもあります。
新芽など柔らかい部分を好み、汁液を吸い、観葉植物の生育を妨げ、枯らすこともあります。
さらにベトベトした糖分を含む排せつ物を分泌します。
そのベトベトが原因で、葉が黒ずみ、株を弱らせる、「すす病」の原因になる可能性もあります。
こちらも薬剤散布が一番効果的ですが、ハダニと同様水に弱いので、水で流して取り除き、日ごろから葉水を行なうようにすることで発生を防ぐことができます。
コナカイガラムシ
観葉植物の葉につく白い綿のような虫として有名なコナカイガラムシ。
ハダニと同様に高温・乾燥を好みますので、どちらかを見つけるともう片方の虫がいる可能性があります。
害虫が付いた株はよく観察することがおすすめです。
⇒コナカイガラムシの対策についてはこちらの記事をご覧ください。
「観葉植物に付く白い綿とベトベトの正体は害虫!コナカイガラムシの対策方法」
まとめ
ハダニはとても小さいためどこからともなく侵入して増える害虫です。
完全に防ぐことは難しいですが、強い繁殖力を持ち、あっという間に観葉植物を弱らせますので、発見したらすぐに駆除することが大切です。
普段からこまめに葉っぱの裏までチェックして、葉水を与えるようにしましょう。
観葉植物レンタルを行う弊社、植木屋松正では大鉢は月2回、中・小鉢も月2回とレンタル前にしっかりと薬剤散布を行なっております。
毎月のメンテナンスで害虫がついていないかチェックを行うなど対策も行ない、それ以外のタイミングでも虫を発見された場合は、駆除や交換に駆け付けます。
レンタルをご利用いただいた場合、害虫に悩まされることはほとんどないので、清潔感を重視される飲食店や病院のお客様にはお喜びいただいております。
⇒植木屋松正の観葉植物レンタルについてはこちらをご覧ください。