観葉植物のカビ対策!土のカビの除去方法と予防のポイント
観葉植物の土に発生する白い綿のようなカビは、見た目にも不潔な印象を与え、さらにアレルギーの原因になる可能性があるとされています。
観葉植物を室内で管理される場合は、できるだけ生えないようにして、生えたときはすぐに取り除きたいものです。
今回は観葉植物の土に生える発生するカビの除去方法と予防のポイントについて、レンタル観葉植物の管理を行っております、弊社の体験談も交えてご紹介したいと思います。
観葉植物の土にカビが生える原因は?
目に見えないほど小さな胞子を飛ばして増えるカビは、風に乗って飛んでくるので、胞子自体を防ぐことは難しいでしょう。
ですので、胞子が落ちた場所がカビにとって育ちやすい環境ですと瞬く間に生えてしまいます。
カビは日当たりが悪く水分が多い場所を好みます。
観葉植物の土も、以下のような状態ですとカビが好む環境となり、カビ発生の原因となります。
原因その1:通気性が悪い場所に置かれている
観葉植物の土にカビが生える原因として第一に挙げられるのが、観葉植物の設置場所です。
置かれた場所が、窓がない部屋や、風通しの悪い日陰で、通気性が悪いと、鉢の中に湿気が溜まり、カビが生えやすくなります。
梅雨時などは生えやすいですが、環境が整えば冬場でも温かい室内では関係なく生えてきます。
原因その2:日当たりが悪いところに置かれている
カビは日光に含まれる紫外線を嫌い、日当たりの悪い場所を好みます。
観葉植物も直射日光を好まないものが多く、日陰でも育つ品種もありますが、どうしてもカビが好む環境になってしまいます。
原因その3:土がずっと湿っている
観葉植物の土が水のやりすぎなどにより、土の表面がずっと湿っている状態になっていると、カビが生えやすくなります。
原因その4:肥料のやりすぎ
カビはわずかな栄養分でも生えますが、栄養分がある環境をより好みます。
地表に置くタイプの肥料を置くと、植物が吸収する前に、肥料にびっしりとカビが生えることがあります。
土の表面にカビが生えたときの3つの除去方法
観葉植物の土にカビが生えてしまった場合は、「もう鉢ごと捨ててしまいたい!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、観葉植物そのものがまだ元気な場合はもったいないですよね。
今回はカビを除去する3つの方法をご紹介したいと思います。
●アルコール消毒で表面の土を再利用
カビの菌は、消毒用アルコールで死滅させることができます。
市販の台所用アルコール霧吹きでも十分効果がありますのでおすすめです。
まず、カビが生えた表面の土を取り除き、新聞紙やビニールシートに広げて、アルコールを広げた土全体にいきわたるように噴霧します。
そして、土が乾くまでしばらく置いた後、再び土を植木鉢に戻します。
カビの胞子が飛び散る可能性がありますので、出来ればベランダやお庭など屋外で作業されることが望ましいでしょう。
時間がない場合は、カビが生えた土に直接噴霧しても効果が得られるようです。
その際、植物に直接当たらないように注意して下さい。
●表面の土を交換
アルコールで消毒して菌が死んだといえ、気持ちが悪いという場合は、表面の土を入れ替えると良いでしょう。
カビは無機質の土でも水分さえあれば空気中の養分などを利用して発生しますが、有機質の土よりは発生を抑えることが出来ますので、無機質の土を選ばれると良いでしょう。
●植え替え
表面の土だけ変えてもまだ、不潔な感じがして気持ち悪い時は、鉢の土ごと植え替えるのが良いでしょう。
土の水はけが悪いことが原因で、カビが発生しやすくなっている場合、水はけの良い土に変えることで環境が改善されることもあります。
このときも、出来るだけ無機質の土をお選びになることをおすすめします。
観葉植物のカビを防ぐ予防のポイント
1.風通しの良い場所に置く
観葉植物の土に生えるカビを防ぐためには、まず風通しの良い場所に置き、定期的に換気を行い鉢に湿気をためないことが大切です。
窓のない部屋や、窓があっても開かない、換気の出来ない場所に設置する場合は注意が必要です。
特に梅雨時・夏場は極力、風通しの悪い場所を避けて設置するのがおすすめです。
2.受け皿に水をためない
カビが好む湿気をためないように、土の表面がいつも湿っている状態になることを避け、受け皿にも水がたまらないように気をつけましょう。
受け皿に水をためると、カビだけでなく害虫や根腐れの原因にもなりますので、水遣りが面倒だからと放っておいてはいけません。
また、土がいつも湿っている状態もカビが生えやすいので、水遣りは乾いてから与えることを習慣付けることがおすすめです。
3.レースのカーテン越しの日光が当たる場所に置く
カビは直射日光を嫌いますが、観葉植物も直射日光で弱るものが多いです。
しかし、観葉植物は光合成を行う植物ですので、全く光がないと枯れてしまいます。
レースのカーテン越し、すりガラス越しの光が当たる場所に置くことで、植物の生長を助け、さらにカビを防ぐことも出来ます。
4.肥料をやりすぎない
観葉植物を元気にしたい、大きくしたいと思われても、焦ってたくさん肥料を与えてはいけません。
植物が吸収する以上の栄養分はカビの栄養源になってしまいます。
与える肥料も、有機肥料はなく、化学肥料のほうがカビの発生を抑えることが出来るかと思われます。
5.通気性の良い鉢を選ぶ
インテリアのために観葉植物を置かれている場合、選択の幅が狭まってしまいますが、素焼きの鉢など通気性の良い鉢を選ぶことで、土が湿った状態になることを防ぎ、カビの発生を抑止できるかと思います。
6.水遣りの少ない植物を選ぶ
湿度のたまりやすいトイレや窓の開かない部屋には、水やりがいらない多肉植物やエアプランツがおすすめです。
●意外なもののせいでカビが生えやすくなる?ウッドチップに注意
ウッドチップ(バークチップ)やここファイバーを使うと表面の土が隠れ、きれいに見えますが、土に湿度がこもる原因になります。
めくって見るとカビが生えている可能性があるので、使用される場合はこまめにカビが生えていないかチェックを行うことをおすすめします。
また、隠す必要のない場所でしたら使わないことがおすすめです。
●松正のレンタル観葉植物のカビ対策の取り組み
観葉植物レンタルを行う弊社でもかつてはカビの発生に悩まされていました。
あるとき、土の表面の化粧用に使用していたウッドチップの使用をやめ通気性を徹底すると、温室内での発生はほとんどなくなりました。
客先での発生も防ぐため、現在では風水砂利と呼ばれる、湿気をためないきれいな色の石で土の表面を隠すようにして出荷しています。
まとめ
今回は、観葉植物の土の表面に生えるいやなカビの対策について紹介しましたがいかがでしたか?
空気中に漂うカビ菌は湿度や日当たりなどの一定の条件を満たすと、発生を防ぐことが難しいものです。
観葉植物は、出来るだけ風通しの良い明るい環境での管理を心がけてくださいね。
通気性も日当たりも悪いけれど、人目につきやすい地下の店舗などに観葉植物を置かれる場合は、定期的にメンテナンスや交換が出来るレンタル観葉植物がおすすめです。