気をつけたい危険な観葉植物|小さいお子様やペットのいる室内での注意点
室内に気軽に自然を取り入れられる観葉植物ですが、その中には危険も潜むことをご存知でしょうか?
特に、小さいお子様やペットと過ごす環境では気になりますよね。
今回は、観葉植物の危険性について紹介したいと思います。
毒性のある危険な観葉植物|触れてはいけない・口に入れてはいけない
人気の観葉植物の中でも実は危険な毒を含む観葉植物を4つ紹介します。
デフェンバキア
さわやかな色合いでやわらかそうな広い葉を持つデフェンバキアは、やさしそうな見た目に反して、毒があり、口に入れると痺れて話せなくなるほどと言われています。
触るだけでかぶれる人もいますので、切り戻しをするときは注意し、取除いた葉は放置しないようにしましょう。
ミルクブッシュ
独特の樹形がオシャレで、水遣りも少なくて済むミルクブッシュは、近年人気が高まっている観葉植物のひとつです。
名前の由来のとおり、切り口からミルクのような白い樹液が出ますが、この樹液に毒があります。
お手入れ時は念のため手袋をし、お子様やペットが触れないように気をつけましょう。
特に最近は吊り鉢に入れて飾るのが人気ですが、揺れ動く枝は猫ちゃんの遊びの標的になりやすいので避けたほうが良いです。
ポインセチア
クリスマスシーズンに欠かせない赤い葉が鮮やかなポインセチア。
株全体に毒があり、白い樹液にもその毒が含まれており、ペットなどの体内に入ると危険です。
鉢で楽しまれる場合はもちろん、切花にする場合、その水の処理にも気をつけられることをおすすめします。
クワズイモ
サトイモなど食用の芋類に非常によく似ていますが、クワズイモ[食わず芋]という名のとおり、食用ではなくあくまで観賞用の植物です。
シュウ酸カルシウムと呼ばれる毒が含まれており、体内に入ると中毒症状を起こします。
触れただけでもイガイガとした炎症を起こすこともあるので、手入れの際は手袋を使用しましょう。
スタジオジブリのアニメ『となりのトトロ』にも出てきそうな葉っぱですが、クワズイモではマネをしないようにお子様には注意してあげてくださいね。
葉が固く尖っていて危険な観葉植物
ここでは、葉が尖っていて触れると怪我をする可能性がある観葉植物を2つ紹介します。
ユッカ
丈夫で寒さにも強く、店舗の開店祝いなどにも人気のユッカですが、葉が非常に硬く先が尖っています。
素肌を傷つけることもありますし、ニットやストッキングなどの衣類を引っ掛けて破いてしまう恐れがあります。
室内の動線にかかる部分はもちろん、店舗に置く場合は客席の近くに置くことは避けましょう。
アロエ
多肉質の葉に水分をたくわえ、化粧品や薬としても使われ、1家に1鉢あると便利と言われるアロエですが、トゲが多いので注意が必要です。
また、品種によってはペットが口にすると中毒を起こす物があるので、同じ室内にあえて置くことは避けたほうがよさそうです。
危険は観葉植物本体だけじゃない!置くときに注意したい3つのこと
- 1.観葉植物の置き場所
- 2.肥料は固形より液体
- 3.水がたまらないように注意
1.観葉植物の置き場所
まず注意したいのが置き場所。家だけでなく店舗などで人が通るときに邪魔にならないようにすることはもちろん、落下の危険がないか、安定性がある可などもしっかりチェックしましょう。
お子様やペットも一緒に過ごす環境では、できるだけ手の届かないところに置くようにすることが大切です。
特に猫ちゃんはかなり高いところまでジャンプできるので、安定感のない場所に観葉植物を置くことや、ゆらゆらと垂れ下がるタイプものも避けましょう。
置くとしても猫ちゃんに危険がない品種で、ボロボロになってもよいものを選びましょう。
2.肥料は固形より液体
小さいお子様やペットのいる環境では、固形の肥料を使うこと避けましょう。
固形の肥料は1度置くとゆるやかに効き目がつづくので人気ですが、お子様やペットが掴んだり遊び道具にしたり、誤って口に含んだりしてしまう恐れがあります。
できるだけ、液体の肥料を使いましょう。液体の肥料と言っても、小さいボトルを挿すタイプは固形のものと同様で、触れる危険がありますのでNGです。
3.水がたまらないように注意
観葉植物の受け皿や、水栽培の水にも注意しましょう。
本来観葉植物の鉢の受け皿には水をためると根腐れなど病気や害虫発生の原因になるのでよくありません。
ただ、水やり直後に少し水が溜まっているときや、もともと水栽培をしている場合、その少しの水にも注意しましょう。
植物に直接触れなくても、その成分が溶け出している水が害を及ぼすことがありますし、衛生的にもよくありません。
小さいお子様やペットの居る環境では観葉植物の危険性にも配慮を
今回は観葉植物の危険について、毒性、樹形、置き方の面から紹介しましたがいかがでしたか?
観葉植物は、あくまで観賞用なので、触ったり口に入れたりすると思わぬ害を及ぼす物があります。
万が一のことを想定して、小さいお子様やペットが居る環境ではできるだけ手の届かない場所に置くことが大切です。
特にお祝いなどでもらったものは、念のためどういう特性があるか調べてから置くと良いでしょう。
また、小さいお子様連れのお客様が多い店舗や、ペット同伴可能の店舗や動物病院に置く観葉植物は選ぶのが大変かと思いますので、そういった場合はレンタル観葉植物を利用するのもひとつの手です。