観葉植物が枯れる7つの原因と4つの対策
「お世話が簡単な種類と聞いて買ってみたけど気付いたら枯れていた…」
「毎日しっかりお水をあげているのに枯れてしまった…」
インテリアアイテムとして観葉植物を取り入れてみたものの、いつの間にか枯れてしまうほか、お世話をしているはずなのに枯れてしまうこともあります。
そのような場合はもしかすると、置いている環境やお世話の方法が観葉植物に合っていないかもしれません。
今回は、観葉植物が枯れる主な原因と対策方法を紹介したいと思います。
観葉植物が枯れる原因
原因その1:水やりが足りない(水切れ)
観葉植物が枯れてしまう一番の理由は水不足です。
手軽に室内に置けて手間のかからないイメージのある観葉植物ですが、置物ではなく生きた植物ですので、水やりをしないと枯れてしまいます。
最近水やりをしていなくて、葉が垂れる、丸まるといった兆候があれば、観葉植物に水が足りていない可能性があるので注意が必要です。
原因その2:水のやりすぎによる根腐れ
水をやらなくても枯れてしまう観葉植物ですが、水をやりすぎても「根腐れ」が起きて枯れてしまう事があります。
根腐れを起こすと、水やりをしているのに葉が黄ばんだり茶色くなったりして、さらに、湿った土に表面にカビが生えるほか、腐った茎や根が悪臭を発することもありますので、枯れてしまう前に早めの対処が必要です。
原因その3:日光不足
窓のない室内など暗い場所に観葉植物を置く場合は、日光不足で植物が弱ることがあります。
暗い部屋に置いている観葉植物が、葉が黄色や茶色に変色し、ひょろひょろとした不恰好な樹形になってきた場合(徒長)、日光不足の可能性が高く、水不足や、根腐れのような致命的なダメージはありませんが、放っておくと株の力が弱り枯れやすくなります。
原因その4:冬の寒さ
冬場、外気が入りやすい玄関や自動ドアのあるエントランス、冷気の影響を受けやすい窓の近くに観葉植物を置くときも注意が必要です。
熱帯地方原産の観葉植物にとって、日本の冬は気温が低く、冷気に当たると、葉が弱り黒ずみ始めて、そのまま枯れてしまう可能性もあります。
原因その5:夏の強い日差し
観葉植物は熱帯地方のジャングルの下草として半日陰に生えているものが多く、光合成のためのある程度の日光は必要ですが、強い日差しは苦手とします。
特に夏の日差しは、観葉植物を弱らせますので、葉が茶ばみ始めたら、そのまま放っておくとパリパリになって枯れてしまう恐れがあるので注意が必要です。
原因その6:病気や害虫
病気や害虫が原因で枯れることもあります。
野外に生息する、大きな青虫やナメクジが付くことは少ないかもしれませんが、アブラムシやコナカイガラムシ、ハダニなどはどこからともなく室内に侵入し観葉植物に付く恐れがあるので注意が必要です。
品種ごとに適正な環境で育てているのに葉の様子がおかしい時は、病気や害虫の疑いもあります。
原因その7:急な環境の変化
意外な原因かもしれませんが、観葉植物はとてもデリケートで、置かれている環境が急激に変化するとストレスを受けて弱り、葉を落とすほか、時には枯れてしまうこともあります。
今まで何気なく暗い場所においていた観葉植物を「明るい場所に出してあげよう!」と急に日当たりの良い場所に置くと、他の植物にとってはちょうど良い環境であったとしても、急に環境が変わった株は葉やけや落葉を起こすことがあります。
逆に明るいところから暗いところに移動した時や、エアコンなどで気温が急激に変化した場合も同様です。
観葉植物の枯れ対策!元気に保つ4つのポイント
本来、観葉植物は、日本とは全く違う環境の、熱帯地方の野外に育つ植物なので、日本の屋内で管理する場合は、今回挙げた7つの主な原因など、様々な要因により、枯れてしまうことがあります。
それでも、できるだけ植物にストレスを与えないように、以下の4つのポイントに注意して管理を行うことで、いつも元気で枯れにくい観葉植物を保つことができるかと思います。
水やりは必要!表面が乾いてからたっぷりと
観葉植物は置物ではなく、生きた植物ですので水やりは必ず必要ですが、毎日やればいいというものではありません。
種類によっては水やりの方法が特殊なものもあるかもしれませんが、基本は土の表面が乾いたら鉢の底から水が流るほど、たっぷりと水を与えます。
その後は、根腐れを防ぐためにも、受け皿や鉢カバーに水をためないようしてくださいね。
頻繁に観葉植物をチェックできないという方は、カレンダーや手帳に前回水やりをした日をつけておくと良いかもしれません。
また、適度な湿度を好みますので、葉に直接霧吹きで水を与えることも、害虫対策にもなるのでおすすめです。
レースのカーテン越しの窓際に設置
観葉植物はできるだけ、レースのカーテン越しの窓際に置きましょう。
もともとは、熱帯地方のジャングルの木漏れ日の中で育つ植物だということを思い出してくださいね。
光量が少ないと窓の方向に木が曲がったり、光が当たりにくい壁側の葉が黄ばんできたりすることもありますので、時々鉢を回転させて、満遍なく光が当たるようにすることがおすすめです。
冬は冷気を当てないように注意
観葉植物が苦手とする冷たい空気に当てないように、窓や扉から離して置くことがポイントです。
それ以外の場所では日光が当たらないという場合は、日中は窓際に置いて、夜間はカーテンを閉め、窓から離して置くようにしましょう。
特に玄関のたたきなどは、家の中でも低い位置にあり、扉から外気も入り、冷え込みやすいので、少し手間かもしれませんが、夜間だけでもリビングに移動させる、またはダンボールで鉢を覆うなどの対策を行ってみてくださいね。
全く異なる環境への急な移動は避ける
観葉植物は急激な環境の変化に弱いですので、いきなり別の場所に移動させることはできるだけ避け、やむを得ず、お引越しなどで環境が変わってしまう場合は、以前と似たような場所を選んでくださいね。
日当たりや温度がかなり変わる場合は、徐々に新しい環境に慣らすようにしましょう。
たとえば、日差しが強すぎる場合はカーテンで光量を調節し、逆に暗すぎる場合はLEDなどの照明を利用することで、観葉植物を徐々に新しい環境の日当たりに慣らしていきます。
移動後は、葉が少し落ちてしまうこともありますが、1ヶ月ほどで落ち着くと考えられますので、なかなか止まらない場合や目に見えて弱ってきた場合は、その観葉植物にとって、新しい環境が本当に合っていない可能性もありますので一度、調べてみることがおすすめです。
また、エアコンなどが直接当たる場所への移動も避けましょう。
枯れる原因を避けられない場所には観葉植物レンタルがおすすめ
観葉植物が枯れる原因とその対策を紹介いたしましたがいかがでしたか?
手軽に管理できそうなイメージの観葉植物ですが、実はデリケートで設置場所やお世話方法で急に枯れてしまうこもあります。
とはいえ、日光の入らない地下の飲食店や、忙しくて誰も植物のお世話ができないオフィス、冬になると外気を避けられないマンションのエントランスなど、今回紹介した枯れやすい環境にも「インテリアとしていつもきれいな観葉植物を置きたい!」という方が多いかと思います。
そのような環境には、定期的なメンテナンスや交換が可能なレンタルの観葉植物がおすすめです。
弊社、植木屋松正では予算内で、環境・スペース・インテリアなどの面から設置箇所に適した観葉植物をお選びし、毎月お伺いしてメンテナンスや交換を行っております。