観葉植物の寄せ植えの方法を解説|華やかに仕上げる4つのポイントと使いやすい18品種
「観葉植物の華やかな寄せ植えを作ってみたいけどうまくできるかな」
観葉植物は、1株だけでも十分楽しむことができますが、複数の株をひとまとめに植えて「寄せ植え」として楽しむこともできます。
花屋さんやホームセンターには寄せ植えの状態で売られているものもありますが、
「自分の好みのものを選んで植えたい!」
「庭はないけど土いじりをやってみたい」
という要望を持たれている方も少なくないのではないでしょうか。
この記事では、観葉植物の寄せ植えを作るポイントやおすすめ品種、作り方などを紹介します。
華やかな観葉植物の寄せ植えを作る4つのポイント
まずは寄せ植えをするときに押さえておきたい4つのポイントを紹介します。
寄せ植えを自分で作る時だけでなく、お店に売っているすでに出来上がった寄せ植えを買うときにも、チェックすると良いポイントですので、ぜひご参考になさってください。
- 【1】カラーバリエーションを取り入れる
- 【2】段差を意識してバランスを整える
- 【3】枝やツルの流れを意識してゴージャスに
- 【4】土をできるだけ隠す
それぞれ詳しく解説します。
【1】カラーバリエーションを取り入れる
まずは、カラーバリエーションを取り入れることです。
寄せ植えの醍醐味は、何と言っても様々な観葉植物を一度に楽しめること。
観葉植物は、1色の緑だけ、同じ種類の同じ葉だけだと、いわゆる「さりげない木・葉っぱ」という地味で単調なイメージを持たれがちです。
寄せ植えでは、様々な種類の色や葉をとり揃えることで、あたかもブーケのような華やかな雰囲気を出すことができます。
ただし、赤や黄色などあまりにも派手な色ばかりたくさん入れてしまうと、すこし派手すぎて空間に合わなくこともあるので注意が必要です。
おすすめは、数種類の緑の植物でバリエーションを出しつつ、赤・黄・白など目立つものを一株だけ入れる方法です。
もちろん、1種類だけを植える寄せ植えや、同じような色味のもので統一した寄せ植えも好みであれば試して見てくださいね。
カラーバリエーションを出しやすい植物については後ほど紹介します。
【2】段差を意識してバランスを整える
せっかく様々な種類の観葉植物を植えても、それぞれが主張しあって埋もれてしまうと勿体無いですね。
埋もれてしまう最大の理由は、同じサイズを植えてしまうことです。
防ぐためには、複数のサイズの観葉植物を段差を意識して植えていくのが良いでしょう。
一番大きいメインとなる観葉植物を奥に植えて、左右は少し低いもの、前に来るほどさらに低い草のようなタイプの観葉植物を植えていくと、立体感が出ますよ。
【3】枝やツルの流れを意識してゴージャスに
段差と少し近いですが、流れを意識することもポイント。
観葉植物ごとの高さの違いで段差を出すと、少しちくはぐになった部分がでるかもしれません。
その部分を、観葉植物の枝ぶりや蔓の伸び方を見ながら埋めるようにするとバランスが整います。
また、上の画像のように鉢から流れるように垂れ下がる品種を選ぶと、ゴージャスな印象になり、硬質な鉢が部分的に隠れて雰囲気もアップします。
【4】土をできるだけ隠す
完成した寄せ植えを見て、「なんとなく汚い感じがする」「しまりがない・・・」と思われる大きな原因の一つに、土の露出があります。
植物なので育成に必要とはいえ、土は室内に置くものとしてなんとなく不衛生なイメージを与えてしまいます。
葉が生い茂るタイプの小さい草のような観葉植物を植えて地面を隠すほか、化粧石やセラミスを表面に敷いて飾るとよいでしょう。
寄せ植えにオススメの観葉植物18選|4つのタイプでバリエーションを出す
ここでは寄せ植えにオススメの観葉植物をいくつか紹介します。
配置する時の参考になるように4つのタイプに分けてみました。
ベーシックな観葉植物6種類|メインとして存在感のあるもの
寄せ植えの中で一番大きいものを選びメインとして据えるのがオススメの植物です。
大型の鉢も出回っていますが、20〜30cmほどの寄せ植えの鉢に合わせたサイズの株を選びましょう。
スタイリッシュなまっすぐな幹のタイプと、柔らかな雰囲気になる広がりのあるタイプの観葉植物に分けて挙げてみました。
【直立タイプ】
- ・ドラセナ・マッサンゲアナ
- ・サンスベリア
- ・ゴムの木の仲間
【根元から広がるタイプ】
- ・オーガスタ
- ・チャメドレア
- ・シンゴニウム
カラフルな観葉植物4つ|寄せ植えのアクセントに
寄せ植えの中でアクセントとして使いやすい、カラフルな観葉植物です。
- ・アンスリウム
- ・ドラセナ・レインボー
- ・ダニア
- ・グズマニア(アナナス)
そのほかにも下記もご参考まで。
参考記事
鉢から垂れ下がるツル性の観葉植物3つ|流れを出してゴージャスに
鉢から流れるように垂れ下がる、ツル性の植物をいくつか挙げます。
これらは伸びすぎた部分を切って水に挿しておくと、根が出て水栽培やミニ観葉として楽しむことができるという特徴もあります。
- ・ポトス
- ・アイビー
- ・プミラ
小さめの観葉植物5つ|土を隠すのにおすすめ
寄せ植えの根元の土を隠してくれる、小さめで葉の茂りやすい観葉植物をいくつか挙げます。
中には大きな株も売られているので、ミニ観葉や小さいポットのものを選ぶと良いでしょう。
- ・ドラセナ・ゴットセフィアーナ
- ・ホヤ
- ・ペペロミア
- ・オリヅルラン
- ・ミスカンサス
観葉植物の寄せ植えにまつわる3つの注意点
観葉植物の寄せ植えにまつわる注意点を3つ紹介します。
- 【1】性質の似た観葉植物同士を植える
- 【2】作業は春先に行う
- 【3】長期間同じ状態を保つのは難しいと思っておく
それぞれ見ていきましょう。
【1】性質の似た観葉植物同士を植える
観葉植物の多くは、熱帯地方原産で暖かい環境と水を好みますが、中には乾燥地帯原産のものもあり、こちらは乾燥を好みます。
こういった、性質の異なる観葉植物を一緒に植えると、一方は水不足、もう一方は水が多すぎて根腐れする…といった事態が起こりかねません。
できれば、同じような性質を持つ観葉植物同士を植えましょう。
【2】作業は春先に行う
観葉植物をはじめ、植物は暖かい時に根や葉が生長します。
ですので、寄せ植えを作る時期は徐々に気温が上がる春がおすすめです。
気温の低い冬のほか、暑い夏も根が弱る可能性があるので避けた方が良いです。
秋も、急激に気温が下がる場合があるのであまりおすすめではありません。
【3】長期間同じ状態を保つのは難しいと思っておく
観葉植物はそのままの形状を保てる飾りではなく、生きていますので、植えた時から徐々に生長しますし、時には枯れる時があります。
完璧にレイアウトして寄せ植えを作ったとしても、思わぬ方向に枝が伸びたり、枯れる株が出てくることもあるので、「ずっとそのままではない」という認識を持っておくのがおすすめです。
変わってしまった部分は、その時々、剪定や植え替えで対応して生きましょう。
剪定についてはこちらをご覧参考に。
参考記事
観葉植物の寄せ植えの手順
ここでは実際に寄せ植えを作る時の手順を紹介します。
寄せ植えする時に用意するもの
まず次のものを用意しましょう。
- ・植木鉢
- ・植えたい観葉植物
- ・鉢底の土
- ・観葉植物の土
- ・化粧石(必要があれば)
- ・スコップ
- ・細長い棒
- ・敷物(室内・バルコニーで作業する場合)
植木鉢は、口径が30cmほどある寄せ植え用のものや、四角いプランターのほか、垂れ下がる観葉植物をたくさん使いたい場合は背の高い鉢がおすすめです。
寄せ植えの手順
寄せ植えの手順は下記の通りです。
- 【1】鉢の底にネットを敷く(網状の鉢底なら不要)
- 【2】鉢底の土を入れる
- 【3】大体の配置を決める
- 【4】ポットから観葉植物の土と根を抜き取る
- 【5】新しい鉢と植物の高さを合わせて土を入れる
- 【6】植物の根を入れて周囲に土を入れる
- 【7】水しろ(鉢の縁からの深さ)を残して表面に土をかぶせる
- 【8】棒で土を突いて鉢の中の空洞をなくす
- 【9】鉢底から流れるくらい水をやる
特に3の「大体の配置を決める」のは重要です。
いきなり植えつけてしまうと、やり直しがしづらくなり、できたとしても根を傷めてしまう可能性もあるからです。
最初に紹介した4つのポイントを意識しながら配置を決めるのがおすすめ。
植え替え作業に心配がある場合はこちらの記事もご参考になさってください。
寄せ植え用の観葉植物はどこで買うのがいい?
- ★100円均一
- ★ホームセンター
- ★花屋さん
- ★通販の寄せ植えキット
100円均一
100円均一によっては観葉植物を扱っているところもあります。
ここまでで紹介したような品種も置かれているかもしれませんが、株が小さかったり、管理環境によっては弱ったりしている可能性があります。
あらゆる雑貨を扱うため、店員さんも観葉植物についてあまり詳しくない方が多いようです。
また、サイズもだいたい同じくらいのものが多いので、寄せ植えの中でも、隙間を埋める小さい植物を探す程度が良いかと思います。
ホームセンター
あらゆる種類・サイズの観葉植物が手に入るのホームセンター。
植木鉢も土も同時に揃えられるのもメリットです。
ただ、店舗によっては、店員さんがあまり観葉植物に詳しくないというケースもあります。
ある程度自分でも情報収集してから行ってみましょう。
花屋さん
花屋さんはその時々のトレンドの観葉植物や、おしゃれな観葉植物が多く、店員さんにも相談しやすいです。
希望する植物がある場合、入荷するタイミングなどを教えてもらえるかもしれません。
もともと綺麗な化粧鉢に植えられている観葉植物しか置いていない店舗もありますので、軽く店内を見て寄せ植えに使えそうなものがあるか見てみるのも良いでしょう。
また、立地によっては、ホームセンターなどに比べて割高な場合があります。
通販の寄せ植えキット
迷いなく寄せ植えをやってみたいという場合は、通販などの寄せ植えキットを購入するのも一つの手です。
植物も鉢も土も化粧石も全てセットになっていて、見本や手順なども付属してくるので、せっかくなら失敗したくないという人におすすめです。
自分で選んでレイアウトしたい、実物を見て選びたい、という人にはあまり向かないでしょう。
そのほか、花屋さんや地域のイベントとして、寄せ植え講座が開かれていることがあるので、探して参加するのも良いかもしれませんね。
まとめ
観葉植物の寄せ植えについて紹介しましたがいかがでしたか?
ぜひご自身で華やかなレイアウトを楽しんでみてください。
また、「自分でやるのは難しそう」と不安に思われる方は、出来上がっているものをまず購入してみて、お手本にしてみてはいかがでしょうか。
また、店舗などで「自分でやるのは大変そうだし、買ってもどうせ生長しちゃうなら管理する大変だろうなあ」と思われる場合は、レンタルの寄せ植えもおすすめです。
レンタルの場合、定期的なメンテナンスで綺麗な寄せ植えを保ち、バランスが崩れたら交換もしてもらえるのでとても便利ですよ。