観葉植物にわくコバエ対策!効果的な駆除・予防方法を紹介
観葉植物のコバエは台所のコバエとは種類が違うので対策も変える必要あり
観葉植物の周りを飛び回りオシャレな空間を台無しにするコバエ…
何とか退治しようと、めんつゆや市販のコバエトラップを使っても、観葉植物の周りで見かけるコバエは、なかなかいなくならないのではないでしょうか。
実は、観葉植物にわくコバエは、台所にわくコバエ(ショウジョウバエ・ノミバエ)とは違う種類なので、好物も違い、果物やアルコールなどの香りで引き寄せる一般的なコバエトラップが通用しません。
観葉植物に湧くコバエは、キノコバエとチョウバエの2種類がほとんどです。
キノコバエ
キノコバエは腐葉土などの有機培養土・有機肥料が好物で、土に卵を産み繁殖します。
この黒いゴマ粒大のコバエは、網戸の隙間から侵入できるほど小さく、大量発生することもあります。
運悪く部屋に侵入したキノコバエが観葉植物の土に産卵すると、部屋の中でもキノコバエが発生してしまいます。
チョウバエ
チョウバエは、水垢やヘドロに発生するコバエの一種で、トイレやお風呂などの水回りでも良く見られます。
細かい毛がびっしり生えたハート型の羽が特徴的で、一般的なコバエに比べて動きも遅く仕留めやすいですが、不潔な水回りで繁殖するので、部屋を飛び回ると不衛生です。
観葉植物の受け皿や鉢カバーにたまった水から発生していることがほとんどです。
今回は観葉植物にわく、タイプの違う2種類のコバエ(キノコバエ・チョウバエ)の特徴や駆除方法と、普段からコバエを寄せ付けない予防方法をご紹介したいと思います。
観葉植物の土にわくキノコバエの駆除方法
1.ハエ取り用粘着シート・スティック
飛んでいる成虫は、植木鉢に刺して使うハエ取りスティックや、つり下げる粘着シートで捕獲するのが良いでしょう。
2.鉢ごと水に沈める
バケツに水を張り、植木鉢を鉢ごと水に浸けると、しばらくすると地中の幼虫や卵が浮かび上がってきます。
浮かび上がった幼虫と卵は網などで掬い取りビニール袋などに密閉して捨てます。
3.土の表面2~3㎝を入れ替える
キノコバエは地表から2~3㎝までの深さに卵を産み繁殖します。
土ごとハエの幼虫と卵を取り去ってしまうのも駆除の方法の一つです。
地表の土を一度全て捨て去って無機質の赤玉土や砂利などを敷くと予防にもつながります。
小さい観葉植物の場合は思い切って新しい土に植え替えてしまうのも良いでしょう。
4.殺虫剤を使用する
キノコバエに効果のある殺虫剤を散布する方法もあります。
鉢カバー・受け皿にわくチョウバエの駆除方法
1.ハエ採り用粘着シート・スティック
キノコバエと同様、発生源の観葉植物の近くに粘着系のトラップを仕掛けて捕獲します。
動きが遅く壁などにとまっていることも多いのでそのまま仕留めることもできますが、わざわざ手を汚すよりも、勝手に引っ付いて捕まる粘着剤の方が衛生的で効率的かもしれません。
低い位置を飛ぶことが多いですので、動線を妨げない足元に置くのが良いかと思われます。
2.受け皿・鉢カバーを掃除する
受け皿や鉢カバーにたまった水を捨て、付着した泥や苔、藻をきれいに掃除することで、卵や幼虫を駆除することができます。
観葉植物にコバエを寄せ付けない効果的な予防方法
2種類のコバエを寄せ付けないポイントは以下の4点となります。
1.無機培養土・無機肥料を使う
キノコバエの好物である有機質の土(腐葉土)や有機肥料(油粕)を使用せず、無機培養土を使用することで発生を防ぐことができます。
表面の土を変えるだけでも効果がありますが、基本的に室内では有機質の土を使用しない方が良いでしょう。
しかし無機用土を使用している場合も、湿った落ち葉や土の表面に生えた苔や藻でキノコバエが繁殖する場合があるので注意が必要です。
2.受け皿・鉢カバーをいつも清潔に保つ
いつも鉢カバーや受け皿に水が溜まらないようにすることでチョウバエの発生を防ぐことができます。
世話が面倒でついつい受け皿に水をためっぱなしにしてしまう事があるもしれませんがチョウバエ発生の温床になってしまうので受け皿にあふれるほど水を与えた後は、必ず水を捨てるようにしましょう。
3.土の表面が乾いたら水をやる(水やりしすぎない)
キノコバエは土が常に湿っている状態を好みます。
観葉植物の土の表面が乾いてきてから水を与えると良いでしょう。
4.木酢液などの忌避剤でコバエを寄せ付けないようにする
木酢液(竹酢液)は木(竹)を燃やしたときに発生する物質で、高い殺菌効果があるといわれている液体です。
200倍~500倍に薄めた液を数日に1度霧吹きなどで散布することで、コバエだけでなく他の害虫や病気も防ぐことができるようです。
ただ、独特のにおいがあるため、気になる方は市販の薬剤を使用することもおすすめです。
まとめ
観葉植物は土に根を張る生きた植物ですので、虫がわいてしまう事もあります。
いつも鉢を清潔に保ち、適切な水やり頻度で鉢や土に水を溜めないように気を付け、薬剤などでコバエが近づかないように工夫することが大切です。
ちなみに、観葉植物のレンタルを行なっている弊社では木酢液の散布と定期的な鉢カバーの洗浄でコバエ対策をしっかり行った観葉植物をお届けしています。