寒さに強い!耐寒性があり育てやすい観葉植物
寒い室内でも枯れにくく、育てやすい観葉植物をお探しでしょうか?
アパートやマンションの一室でも育てることの出来る観葉植物は、居心地のいい空間作りに最適。
せっかく大事に育てていたインテリアグリーンが、急に枯れてしまった。そんな経験をお持ちの初心者の方でも、失敗せずに育てられる、おすすめの観葉植物をご紹介します。
植物の耐寒温度と室内の気温を知り、環境に合った植物を選びましょう
観葉植物には熱帯・亜熱帯地域が原産地のものが多く、本来は温暖な気候で育つため、耐寒温度は5~10度くらいになります。
日本では真冬になると、室内でもこれ以下の気温まで下がることがありますから、温度に適応できない観葉植物は弱ることがあります。
室内の温度はどのくらい下がるのか、育てている観葉植物が何度くらいまで耐寒性があるのかを知り、環境に合った観葉植物を選ぶことが大切ですね。
冬場、窓際は特に冷え込みやすいです。グリーンを置いているなら、断熱シートや薄手のカーテンを利用することで、冷気が葉に当たらないようにすると良いです。
寒さに強く育てやすい観葉植物ランキング
オリヅルラン
- 原産地:南アフリカ
- 耐寒性:0度
- 置き場所:冬も霜に当たらなければ戸外でも越冬できます。ガラス越しの直射日光が当たる窓辺においてあげましょう。夏の直射日光は葉焼けをおこしてしまうので、室内のカーテン越しに光が当たる程度の場所に。
- 水やり:冬は鉢土は乾かし気味に。5~9月の生育期は鉢底から流れるくらいたっぷりと。受け皿に水をためたままにしておくと根腐れの原因になります。たまった水は取り除いてあげましょう。
- 肥料:春から秋の生育期に化成肥料や油粕1つまみを月に1回程度、鉢土に置くように。
寒さと乾燥に強く、初心者にも育てやすい観葉植物。直射日光より、明るい日陰で管理するのに適しています。
空気中のホルムアルデヒドを葉に吸着して分解する力があり、空気清浄効果が期待できます。
ランナーと呼ばれる細い茎が長く伸び、その先についた子株が鶴のように見えることからこの名前が付きました。
ランナーを切って新たに植えると簡単に増やすことが出来ます。
シュロチク
- 原産地:中国
- 耐寒性:2~3度
- 置き場所:10月以降は日当りのよい窓際に。戸外の場合、強風を避けた半日陰で育ててあげましょう。
- 水やり:土の表面が乾きかけたらたっぷりと。
- 肥料:月に1回油粕などを鉢土の上に。
耐寒性だけでなく耐陰性も強く育てやすい観葉植物で、江戸時代には日本へ渡ってきていたそうです。
育てやすいとはいえ、根詰まりや乾燥が続くと枯れやすくなります。2年に1回程度、5~6月の成育期に株分けをして植え替えを。
アロエ
- 原産地:南アフリカ、熱帯アフリカ
- 耐寒性:0度
- 置き場所:冬は霜や凍結を避け、室内の窓越しの光が当たる場所。夏~秋は日当りのよい戸外。
- 水やり:乾燥が原因で枯れることはありませんが、土の表面が乾いてきたらたっぷりと。
- 肥料:月に1回油粕などを鉢土の上に。
食用や薬用としても広く知られているアロエ。
葉っぱにトゲがあるので、サボテンの仲間のようですが、ユリ科の植物です。
400種ほどの品種があって、アロエ・アルボレッセンス、別名キダチアロエと呼ばれているものが日本では有名で、親しまれています。
植え替えは2年に1回、5~9月の生育期に。春に植え替えておけば、秋までに株がしっかり育ち、丈夫になってから冬を迎えることができるので安心です。
冬のあいだ、葉が赤く変色することもありますが、春までは室内で管理しましょう。
カネノナルキ(カゲツ):クラッスラ
- 原産地:南アフリカ
- 耐寒性:3度
- 置き場所:冬のあいだ霜や凍結のおそれがあれば、室内で。真夏は日差しがきつすぎるので半日陰で管理しましょう。
- 水やり:冬は冬眠状態なので、鉢土の表面が乾いてから2~3日後に水を与える程度に。葉に水分を貯めることができるので、一年を通して水やりは控えめに。8~9月に水やりを控えると花が咲きやすくなると言われています。
- 肥料:生育期に2ヶ月に一回程度、固形肥料液体肥料を株元に。水やりの代わりに半月に一度程度液体肥料を。真夏は肥料をあげないように。
カネノナルキ(金の成る木)という呼び方が有名ですが、別名カゲツとも呼ばれる多肉植物です。
葉は丸っこいヘラのようで、表面にはツヤがあります。葉のふちは紅色で、立派なものは3mほどに成長します。
ある程度成長しないと咲きませんが、花はピンク色の小さな星型で、茎の頂点にまとまって咲きます。
カネノナルキは、葉挿しや挿し木で増やすことができます。どちらも4~10月のあいだに、水を与えず根が出るまで待ってから植えるようにしましょう。
トックリラン(ノリナ)
- 原産地:北アメリカ
- 耐寒性:5度
- 置き場所:よく日の当たる場所。冬以外は直射日光をたっぷりと。
- 水やり:冬のあいだは水やりを控えめに。夏は、土の表面が乾いたらたっぷりと。
- 肥料:5~9月の時期は、液体肥料を月2回程度。
日本では幹の下の部分がふくらむことからトックリランと呼ばれています。
植え替えは5~6月に。小さな苗の頃は毎年、幹がふくらんだ成株に育ったら2年に1回の割合で植え替えてあげましょう。
ワイヤープランツ(ミューレンベッキア)
- 原産地:オーストラリア、ニュージーランド
- 耐寒性:‐5度
- 置き場所:室内で楽しむ場合は日当りのよい窓際などで育ててあげましょう。日当りのよい場所から半日陰なら育ちます。
- 水やり:冬の間はやや乾燥気味に。水を切らしてしまうと、葉っぱが干からびたようになり枯れやすくなってしまいます。春~秋は土の表面が乾きかけたらたっぷりと。葉ダニの発生もおさえることが出来る、霧吹きなどで葉っぱや茎に水分を与えてあげる、葉水も効果的です。
- 肥料:春~秋の生育期は液体肥料なら2週間に1回程度与えてやると、どんどん大きくなります。
ツル性の植物で雑貨屋さんなどでも見かけるワイヤープランツは、茎が針金のように見えることからこの名前がつけられました。
タマゴ型の小さな緑の葉っぱとウネウネと曲がった茎で、這うように茂った姿が印象的です。
霜が降りない地域では冬の寒さにも耐えられるので、寄せ植えやグラウンドカバーにも使うことができます。
見落としてしまいがちですが、夏に小さな白い金平糖のような花を咲かせます。
植え替え時期は5~6月頃。植木鉢の中が根っこでいっぱいになってしまったら、一回り大きな植木鉢に植え替えしてあげましょう。
育てやすい観葉植物からスタートして、グリーンを暮らしに取り入れましょう
観葉植物の緑には、リラックス効果だけでなく、目の疲れを和らげたり、大脳皮質の働きを活性化してくれるといわれています。
耐寒性のある観葉植物を紹介しましたが、多くの観葉植物は霜にあたらない日本の室内で、気温がマイナスにならなければ育てることができます。
植物も生き物であり、環境になれていくことができるので、室内がとても寒くなる環境ならば、初秋から家に迎えて、育てる環境に慣らしていくという方法も有効です。
育てやすい観葉植物からスタートして、グリーンのある暮らしを楽しみたいですね。