開店・開業祝いに観葉植物を贈る時の注意点とおすすめの5種類
みずみずしい緑が空間に癒しを与え、インテリアを彩る観葉植物は、開店祝いや開業祝いの贈り物としても人気があります。
今回は、ご家族・ご友人、取引先への開店・開業祝いをご検討中の皆様に、観葉植物を贈る際の注意点と、お祝いにオススメの5種類を紹介します。
開店・開業祝いに観葉植物を贈るときの注意点
まずは開店祝いや開業祝いに観葉植物を贈る際の注意点として、見ておくべきポイントやマナーを紹介します。
- 【1】設置スペース
- 【2】相手がお世話に困らないかどうか
- 【3】配達方法
- 【4】贈り物にふさわしい品種かどうか
- 【5】予算相場
【1】設置スペース
まずは贈るお店やオフィスに観葉植物を設置できるスペースがあるかどうかを確認しましょう。
さらに、日光の全く入らない地下の落ち着いたサロンや飲食店の場合、日光不足ですぐに枯れてしまう恐れがあります。
どんな場所か事前に聞いておくほか、「観葉植物を贈りたいのですが、置く所はありますか」と単刀直入に聞くのもありです。
【2】相手がお世話に困らないか
お店やオフィスの従業員が少ないけれど忙しいという環境では、観葉植物を置いてもお世話に困って、すぐに枯らせてしまうというケースもあります。
贈った後のことはお相手に任せるのが一番ですが、負担になるなら申し訳ないですよね。
念のため、スペースの確認も兼ねて、観葉植物を贈りたいという話をしておくと良いでしょう。
【3】配達方法〜贈るタイミングと立て札〜
観葉植物を贈る際、ご自身でアレンジしたい場合を除き、花屋さんから配送してもらうか、ネット通販で配送してもらうことになるでしょう。
その際に注意すべき2点を挙げます。
1.立て札
観葉植物をお祝いとして贈る場合、熨斗の代わりに土に立て札を立てます。花屋さんや業者に頼むと用意してもらえることが多いです。
手書きする場合、縦書きなら真ん中に赤字でお祝いの言葉を書き、その右に贈る相手、左に自分の社名や名前を書きます。横書きなら上から、お相手・祝辞・自社という順になります。
※画像は一例です。各業界特有の言い回しもあるかと思いますので、敬称や表記は失礼のないように、臨機応変に対応してください。
2.贈るタイミング
贈るタイミングはオープン前の1週間〜前日のうち、いずれかの日が良いでしょう。
あまりに早すぎると枯れてしまう恐れがありますし、オープン当日だとお相手が、慌ただしくしていらっしゃって迷惑になるかもしれません。
配送日が決まったら念のため、お知らせしておくことも大切です。
【4】贈り物として縁起の良いものか
観葉植物やお花などには花言葉や縁起の良し悪しなど何らかの意味が込められていることが多いです。
観葉植物の場合、人気のある品種だと、不吉なものはほとんどありませんが、念のため花言葉や風水的な意味などは調べておかれた方がベターです。
例えば、「永遠の愛(アイビー)」「夫婦愛(ウンベラータ)」などの花言葉がある場合、フライダルサロンや不動産業ならともかく、工業系の会社や会計事務所などには合うかどうかと言われると、あまり合わないですよね。
相手の人柄や境遇、事業内容などに合う観葉植物を選びましょう。話の種にもなりますよ。
【5】だいたいの予算相場を把握しておく
開店祝いや開業祝いの相場は、だいたい次のとおりです。
- 友人・知人:5,000〜10,000円
- 取引先:10,000〜30,000円
- 身内:20,000円~50,000円
ただ、双方の立場や関係性によって変動することも多く、取引先やご友人でも特に親交の深いお相手の場合は、相場よりも高価な贈り物をされることもあります。
観葉植物の場合、植物と鉢の組み合わせで価格が決まりますが、ここまでに紹介したように、設置スペースやお相手の状況を考えることも非常に重要です。
正直なところ、1万円程度でも、かなり立派な観葉植物を購入することができます。
まずは予算に引っ張られずに、サイズや品種を選び、鉢カバーのデザインなどにこだわってみてください。
開店祝いにおすすめの大きいサイズの観葉植物5選
ここでは開店祝いや開業祝いにおすすめの観葉植物を5種類紹介します。
- 【1】パキラ
- 【2】ユッカ・エレファンテペス
- 【3】ドラセナ・マッサンゲアナ
- 【4】ゴムの木
- 【5】ガジュマル
それぞれの花言葉や縁起の良い別名、特徴やどんな場所におすすめかをまとめました。
【1】パキラ
- 花言葉:快活・勝利
- 別名:発財樹
虫がつきにくく、丈夫なので、初心者でも育てやすく、どんなインテリアにも合う観葉植物です。
また、「発財樹」と呼ばれるように古来から商売繁盛の木として人気の高い観葉植物ですので、開店祝いや開業祝いにぴったりと言えるでしょう。
優しく軽やかな印象なので、お客様の出入りの多いサロンや、お客様窓口のあるオフィスなどにおすすめです。
【2】ユッカ・エレファンテペス
- 花言葉:勇壮・偉大
- 別名:青年の木
ユッカは寒さに強く、丈夫なので、冬の冷気が入り込みやすい路面店の店内や、お店の出入り口付近のスペースに最適な観葉植物です。
どっしりとした幹と力強い葉のユッカを、活力溢れる青年に見間違えたことから「青年の木」という別名がついたようです。
葉色は落ちついた色なので、スタイリッシュなオフィス空間や重厚感のあるモダンインテリアによく合います。
少々葉が尖っているので、店内が狭い場合や、小さいお子様も訪れる場所の場合は避けた方が良いでしょう。
【3】ドラセナ・マッサンゲアナ
- 花言葉:幸福・隠しきれない幸せ
- 別名:幸福の木
「幸福の木」として人気の高いドラセナ・マッサンゲアナは、育てやすく初心者にも人気の高い観葉植物です。
さらに、空間に馴染みやすい樹形や葉色で、どんな場所にも合うというメリットもあります。
ただ、その反面、ありきたりな印象もありますので、鉢カバーをインテリアに合わせるなど一工夫してみると喜ばれます。
受付デスクのあるオフィスのほか、待合スペースのある病院やサロン、相談所などにもおすすめです。
【4】ゴムの木
- 花言葉:永久の幸せ
- 別名:フィカス
ゴムの木は、樹液が天然ゴムの原料となることからこの名前がつきました。
実用的な面だけではなく、大きく光沢のある美しい葉を持つため、鑑賞樹としても広く利用されており、贈り物にも喜ばれています。
「フィカス」という名のついているものの多くはゴムの木の仲間です。最近は「フィカス・ウンベラータ」という明るい緑のハート形の葉が可愛い品種が人気です。
他にも、「ベンガレンシス」「アルテシーマゴム」「フランスゴム」など葉の色や形、幹の色など様々なバリエーションが存在し、仕立て方によっても樹形が様々ですので、空間やお相手に合いそうなものを選ぶのがおすすめです。
例を挙げるなら、オフィスに置くなら直立の3本仕立てでスタイリッシュに、カフェに置くなら幹を個性的な形に曲げた株でおしゃれに演出するのが良いでしょう。
【5】ガジュマル
- 花言葉:健康
- 別名:多幸の木
ガジュマルは、日本では沖縄などにも自生し、精霊の宿る木として大切にされてきました。
観葉植物としても人気が高く、太い幹から気根と呼ばれる根がいくつも出る個性的な樹形をしており、その様子から「多幸の木」とも呼ばれています。
初心者でも管理しやすく、可愛い丸い葉と、個性的とはいえ落ち着いた色の幹の植物なので、どのような環境にも適しています。
背の低い株が多いので、背の高い化粧鉢と合わせるか、棚の上に置くことを想定して木とのバランスの良い安定感のある鉢を選ぶと良いでしょう。
受付デスクのあるオフィスのほか、落ち着きのあるカフェやサロンなどにおすすめです。
開店祝い・開業祝いに観葉植物を選ぶときは相手への思いやりが大切
今回は開店祝いに観葉植物を贈る際の注意点とおすすめの観葉植物を紹介しましたがいかがでしたか?
記事内でもお伝えしましたが、「相手を困らせないかどうか」という観点は忘れず、素敵な贈り物を選んでくださいね。
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もしご自身のお店や会社にも観葉植物を置きたいとお考えでしたら、是非一度ご相談ください。