ホテルに合う観葉植物|植物を使った居心地の良い上質な空間作りのポイント
観葉植物を設置することで、空間にナチュラルな彩りを添え、おしゃれさや和やかな雰囲気を出すことができます。
ホテルなどの宿泊施設への導入も増えており、個人宅のインテリアのお手本として「観葉植物のあるホテルのような空間」が挙げられるほどになりました。
とはいえ、はじめて実際に置くとなると、どんな観葉植物がいいか、選び方や種類について迷いますよね。
今回はホテルに合う観葉植物の選び方や置き方、どんな植物を植物がオススメかを紹介します。
「自宅をホテルのようなインテリアにしたい」とお考えの場合も参考になる内容があるので是非ご覧ください。
ホテルに合う観葉植物を選ぶポイント
まずはホテルに合う観葉植物を選ぶ際のポイントを紹介します。
というのも、観葉植物を置いただけで、居心地のいい空間にできるわけではありません。
設置に関する基本的なポイントを押さえた上で、空間作りをしていきましょう。
- 【1】設置スペースを確認する(広さ・明るさ・風通し)
- 【2】ホテルのインテリアの傾向をつかんでおく
- 【3】植物のサイズや形・質感をみる
- 【4】鉢の種類にこだわる
- 【5】お手入れできる頻度を想定しておく
それぞれの内容を説明します。
【1】設置スペースを確認する(広さ・明るさ・風通し)
まず大切なのが「どこに置くか」です。漠然と置きたいと思われている場合は、次の箇所におけるかどうか考えてみてください。
- ・ロビー
- ・フロント
- ・レストラン
- ・エレベーターホール
置きたいという場所があれば、実際に設置できるかどうか、スペースの確認を行いましょう。
床の面積だけでなく、高さ・幅・奥行きのすべてを見ておくことが大切です。
例えば天井の低いスペースに背の高い観葉植物を置くと圧迫感が出ることがあるからです。
そして、明るさや、風通しも重要です。
スペースにピッタリ置くことができて、も日光の入らない暗い環境だと枯れてしまいますし、風通しの悪い場所では害虫やカビが発生する恐れもあります。
観葉植物は置物ではなく植物ですので、適した環境であるかどうか見ておく必要があります。
【2】ホテルのインテリアの傾向をつかんでおく
設置前にホテルのコンセプトやインテリアの傾向を確認しておくことも大切です。
ホテルのコンセプトやインテリアに大きなこだわりを持っている方もいらっしゃるかと思いますが、ご自身が直接、設計や内装に関わっていないとご存知でないこともあるかもしれません。
例えば、無機質でモダンな空間をあえて出しているのに、和やかな観葉植物を置くと雰囲気が壊れますし、リゾート風のホテルにオフィスでよく使われているような観葉植物は合わないです。
コンセプトが特にない場合、「どういう色を多く使っているか」「家具の形は丸いか、四角いか」など、大体の傾向をつかんでおくと、観葉植物を合わせやすいでしょう。
【3】実際の植物のサイズや形・質感を見て決める
設置環境とイメージが固まってきたら、実際に置く観葉植物について考えていきましょう。
形や印象なども重要ですが、まずはサイズです。設置箇所の高さ・幅・奥行き似合う株の中から合うものを選びましょう。
その際、ネット通販などで手軽に植物を購入できる時代とはいえ、一度実物を見てから実際に設置するものを決めるのがおすすめです。
また、スペースに合うかどうかだけでなく、人通りや目線を意識することも大切です。
例えば、人通りの多い場所でユッカなどの硬い葉は、衣類や肌を傷つける恐れがありますし、目隠しの用途で設置する場合葉っぱが少ない木は機能しません。
【4】鉢の種類にこだわる
入れる鉢によって観葉植物全体のイメージは大きく変わります。
建物内の低い壁などに隠れて見えない場合を除いて、観葉植物を入れる鉢にもこだわりましょう。
インテリアに合うなら、もともと化粧鉢に入れられているものでも良いですが、なかなか合うものがない場合は、鉢カバーを別に用意するのも一つの手です。
モダンなインテリアなら光沢のある鉢、リゾート風ならダークブラウンの籐籠風の鉢や、明るい色の陶器鉢などがおすすめです。
なかなかインテリアに合う鉢カバーが見つからない場合は、植物をインテリアに寄せて、鉢カバーは床や壁と同系色のできるだけシンプルな鉢を選ぶと良いでしょう。
【5】お手入れできる頻度を想定しておく
観葉植物は水やりや、枯葉の除去などのお手入れが必要です。
各設置スペースについて、いつ、どんなタイミングで手入れを行うことができるか一度洗い出してみましょう。
例えば、レストランの場合営業時間中が難しいのであれば早朝か深夜となりますし、エントランスも団体客が多い時間帯は避けたほうがよさそうです。
特に、客室は交換しにくいので、よほどのコンセプトがない限り設置されないことが多いです。
営業時間やスタッフの人数に加え、宿泊客の多い時間帯などを加味して、現実的に観葉植物を管理できる方法を考えておくと後々困りません。
ホテルに合う観葉植物を3つのインテリア別に紹介
基本的なポイントを押さえた上で、3つの代表的なインテリアに合わせた観葉植物を紹介します。
ホテル風のインテリアをお考えの場合はリゾート風の観葉植物がおすすめです。
【1】観光ホテルにおすすめのリゾート感溢れる観葉植物
リゾート地や観光地のホテルは、日常から離れたいという宿泊客が多いと想定されます。
できるだけ日本っぽくない、日常生活ではあまり見かけない植物を選ぶのがおすすめです。
中でも、次のような南国風の植物や、大きな葉をもつ大型の観葉植物はインパクトがあるので人気があります。
アレカヤシ
アレカヤシはその名の通りヤシの仲間の観葉植物で、南国リゾートような雰囲気を出すのにピッタリです。
縦にも横にも大きく広がりますので、十分なスペースを確保することがおすすめです。
背の高い鉢だと間延びして見えるので、根元よりふた周りくらい大きい口径のどっしりした鉢と合わせるほうが見栄えがします。
オーガスタ
光沢のある大きな葉が広がるオーガスタは、高級感とリゾート感を兼ね備える観葉植物です。
品種によっては大きく広がりますので、十分なスペースを見ておきましょう。
背の高い光沢のある鉢が合います。優しいイメージを出すなら曲線的なデザイン、高級感やスタイリッシュさを出したいなら直線的なデザインと合わせるのがおすすめです。
セローム
独特な形の葉が四方に広がるセロームは、大型になると、地上に出ている茎から直接根がたくさん伸びて神秘的な樹形になります。
横に大きく広がるので、十分なスペースを確保する必要があり、壁沿いよりも、パーテーションやテーブルなどの台の上に置くことがおすすめです。
鉢は、地上部分が独特なのでできるだけシンプルなものを選びましょう。形は地上部分を支えられるどっしりとしたタイプがおすすめです。
【2】ビジネスホテルなどに合うスタイリッシュな観葉植物
ビジネスホテルなど、シンプルでスタイリッシュなインテリアには、直線的な葉・光沢のある葉の観葉植物が合います。
代表的な観葉植物として次の3種類が挙げられます。
サンスベリア
剣のような葉がまっすぐ伸びるサンスベリアは、スタイリッシュなインテリアにピッタリの観葉植物です。
冬の寒さに弱いので、出入り口付近は避けて設置することがおすすめです。
バッサイア
光沢のあるやや肉厚の葉を沢山つけるバッサイアは、インテリアのアクセントとして使いやすい観葉植物です。
どんな鉢にも合いますが、迷った場合は黒か茶色のシンプルな鉢を選ぶと良いでしょう。
青ドラセナ
直線的な葉が沢山茂る青ドラセナは、無機質な空間に色を添えるのにピッタリの観葉植物です。
色が濃いので、さらに濃い黒か茶色の陶器鉢がオススメです。明るめのインテリアなら、籐籠なども良いでしょう。
【3】旅館や古民家風ホテルに合う和テイストの観葉植物
旅館や、古民家を改築したホテルやゲストハウスには、やはり和のテイストの観葉植物が合います。
植物自体に個性がなくても、鉢を工夫することで和風に仕立てることもできますが、ここでは、和風・和モダンに取り入れやすい観葉植物を3つ紹介します。
シュロチク
シュロチクは漢字で「棕櫚竹」と書く、名前も和風の観葉植物です。もちろん、扇のような葉をつける外観も、和風の雰囲気を出すのにピッタリです。
板間に置く場合、陶器鉢だと重いイメージになるので、四角い籐籠や木製の鉢カバーを使用すると良いでしょう。
寒さには強いですが、水切れに弱いので、水やりはしっかり行いましょう。
ベンガルゴム
ベンガルゴムは洋風のインテリアにも合いますが、落ち着いた色の半光沢の葉と白っぽい幹は、和風のインテリアにもピッタリ合います。
ただ、鉢カバーで和のテイストを出すことが必要ですので、伝統的な陶器を使った鉢と合わせてみてはいかがでしょうか。
ガジュマル
小さく丸い葉と地上にせり上がった太い根が印象的なガジュマルは、モダンな空間だけでなく和風のインテリアにも合います。
濃い色の陶器鉢や、伝統的な陶器鉢と合わせるのがおすすめです。
口径の広い陶器鉢に苔をあしらって盆栽風にするという方法もあります。
まとめ
ここまでで、ホテルに合う観葉植物の選び方と、おすすめの品種を紹介しましたが、設置のイメージはつきましたか?
スペースやインテリアに合った観葉植物で、居心地のよい素敵な空間を作ってくださいね。
また、ご自身やスタッフで管理をするのが難しい場合や、日照条件が悪い場合は、レンタルという手もあります。
レンタルの観葉植物の場合、定期的なメンテナンスや交換サービスが付いているので、いつも美しい観葉植物を保つことができます。
観葉植物のレンタルを行っている弊社「植木屋松正」なら、設置場所にピッタリの観葉植物のご提案も行っておりますので、なかなか決められないという時も、是非一度ご相談ください。
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